2011/04/30

Den. Peach Fizz 'Peach Fizz' ピーチフィズ ‘ピーチフィズ’

Den. Peach Fizz 'Peach Fizz' 

(Den. Hagoromo x Den. Yellow Ribbon)  1997年RHS登録

ピーチフィズ ‘ピーチフィズ’

Den. Peach Fizz 'Peach Fizz'



弁先の淡いピンク色とリップ中心部にかけてのクリーム黄色がたいへん美しい極大輪花。
性質は強健で非常に育て易い人気品種です。


Den. Peach Fizz 'Peach Fizz'


咲き始めはこのように全体が白っぽい印象です。

Den. Peach Fizz 'Peach Fizz'

大きく育つと圧巻です。写真は10号サイズに寄せ植えされたもの。





ピーチフィズ‘ピーチフィズ’ に興味をお持ちの方はこちらをご覧ください。


2011/04/29

Den. Matterhorn 'Royal Wedding' AM/AOS
マッターホーン‘ロイヤルウェディング’

Den. Matterhorn 'Royal Wedding' AM/AOS

(Den.Pearl Lady x Den.Sailor Boy)  1987年RHS登録

マッターホーン‘ロイヤルウェディング’



Den.Matterhorn 'Royal Wedding' AM/AOS

弁先にくっきりと濃ピンクを彩る極厚弁の花弁を持つたいへん上品で美しい白系大輪品種。


リップを含め、花弁全体が大きくフラットに展開して開花するため、非常に見応えがあります。


Den.Matterhorn 'Royal Wedding' AM/AOS


アメリカ蘭境界の審査でもAM/AOSに入賞しており、審査向き品種といえます。
下の写真は入賞当時のスライド写真からのもの


Den.Matterhorn 'Royal Wedding' AM/AOS






Den.Matterhorn 'Royal Wedding' AM/AOS




マッターホーン‘ロイヤルウェディング’ に興味をお持ちの方はこちらをご覧ください。



2011/04/28

ゴールデンウィーク中の配送について

すでに、弊社サイトと弊社楽天shopでもご連絡していますが、
5月1日から5月6日までの6日間は、まことに勝手ながら商品の発送をお休みとさせていただきます。
配送日のご指定がある場合はこの期間を避けてご指定ください。
商品の発送はお受けできませんが、この期間のご注文、商品に関するお問い合わせ、栽培管理法に関するお問い合わせには
お応えさせていただきますので、何かご不明な点などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。




さて、山本デンドロビューム園では、先日もご紹介したようにゴールデンウィーク前にお届けしないといけない荷物が集中していますが、なんとか皆様のもとへお届けできそうです。




写真の箱はやはり大手総合種苗会社様からのご依頼のもの。こちらは横浜に本社のある種苗会社様です。

ご依頼の商品は直接お客様の元へお届けします。



いずれも新芽のよく伸びた、元気の良いデンドロビュームの苗です。




届け先の中には北海道や東北方面の荷物が沢山ありました。
冬の間、配達不可地域にお住まいの方にとっては、春が来るのが待ち遠しかったことでしょう。


もうすぐ届きますよ。



2011/04/27

「デンドロビューム栽培のポイント」お送りします


毎年この時期、ご家庭での開花が終わる頃になると、花後の管理の問合せを毎日のようにお手紙やお電話でたくさんいただきます。
特に年配の方からたいへんご丁寧なお手紙をいただくことが多いのです。
全国で出荷されている弊社パテント品種に山本デンドロビューム園の住所電話番号が書いてあるためです。

そういった問合せに対応するため、山本デンドロビューム園では「デンドロビューム栽培のポイント」をお送りしています。

楽天等でお買い物いただいいた場合には必ずお付けしています。

「デンドロビューム栽培のポイント」はデンドロビュームの1年間の管理が分かりやすくまとめられています。

デンドロビューム栽培のポイント



デンドロビューム栽培のポイント


もしも、ご自身で必要な方、どなたかに差し上げたい場合は、送付先を書いたメモと返信用に80円切手1枚(封筒はこちらで用意します)を同封していただければ、「デンドロビューム栽培のポイント」をお届けいたします。

請求先はこちら
株式会社 山本デンドロビューム園
〒700-0845 岡山県岡山市南区浜野1-12-30
「 栽培のポイント希望」とご記入いただければ処理が早いです。


苗を買う前に育て方を知りたいという方や、年配のご両親にさし上げる、またはインターネットをご覧になる環境をお持ちでない方にご好評いただいています。



仲間内でご覧になるのであれば複数まとめての送付(20部程度までなら)でも80円切手のみで結構です。

趣味の集まりや、愛好会などでの配布にさらにまとまった数が必要な場合は遠慮なくご相談ください。

どうか、正しい知識でデンドロビューム栽培を楽しんでください。

2011/04/26

ゴールデンエッグ‘アジアンウインド’

Den.Golden Egg 'Asian Wind'
(Den.Golden Tower x Den.Kalypso)  2009年RHS登録
ゴールデンエッグ‘アジアンウインド’


Den.Golden Egg 'Asian Wind'

クリーム黄色の大輪系品種。
リップには濃黄の中心に赤褐色の大きな斑が入る。
日が経つと、やや黄色を帯びで弁先のピンクもくっきりと鮮やかに。
丈夫で育て易く、バックバルブ咲きであるが花付きも良くとても育てやすい品種です。



Den.Golden Egg 'Asian Wind'

 花の大きさだけでなく、花梗も長く丈夫でせり出すように開花するため、一本の茎に着花するだけでも、かなりのボリューム感があります。

Den.Golden Egg 'Asian Wind'



大輪系デンドロビュームの良さを再認識させてくれる、趣味家の方にオススメの品種といえるでしょう。
Den.Golden Egg 'Asian Wind'


Den.Golden Egg 'Asian Wind'


ゴールデンエッグ‘アジアンウインド’ に興味をお持ちの方はこちらをご覧ください。

http://item.rakuten.co.jp/dendro/405425/

2011/04/25

苗の注文に最適なシーズンです

今週は大手総合種苗会社様からのご依頼の発送が集中しています。




弊社にとっては荷造、梱包作業が集中して大変なのですが、この時期の発送は趣味栽培のお客様にとっては暖かくなり、デンドロビューム苗の導入には最適な時期と言えるでしょう。




下の写真は発送を控えたシーマリー‘ハルカゼ’の1作開花サイズ苗です。
ご覧のとおり、ツヤツヤしたとても元気の良い苗です。


新芽の出揃ったデンドロビュームの1作開花サイズ苗


いつでも植え替えOKといった苗です。


今日の出荷は京都の老舗種苗会社様からの依頼でした。
会社の配送センターへまとめて発送して、そこから他の注文品と組み合わせて発送するようです。















お届け後の生育も安心で、初めての方でもきっと上手く育てられると思います。

趣味の集まりで栽培を競う、グロワーズ苗としての導入にも最適ではないでしょうか。

数のまとまったご注文につきましては価格面でのご相談も承りますので、遠慮なくご相談ください。

お問合せ、ご相談は以下までどうぞ。
info@dendrobium.net





2011/04/24

ゴールデンタワー‘ハピネス’

Den.Golden Tower 'Happiness'
(Den.Liberty Angel x Den.Golden Chappie)  1990年RHS登録
ゴールデンタワー‘ハピネス’

Den.Golden Tower 'Happiness'



咲き始めは花弁全体が薄いクリーム黄色がかったとても美しい色彩。
弁先にはわずかに入る紅紫色がとても良いアクセントになります。
日が経つにつれ、より黄色を帯びて美しく変化ます。


下の写真は開花直後でやや白っぽい印象です。
Den.Golden Tower 'Happiness'

このDen.Golden TowerはDen.Yasuko SugiyamaやDen.Fancy Lady‘Royal Princess’BM/JOGA、Den.Golden Egg‘Asian Wind’などの優良品種の交配親にもなっています。

Den.Golden Tower 'Happiness'



Den.Golden Tower 'Happiness'


Den.Golden Tower 'Happiness'


ゴールデンタワー‘ハピネス’ に興味をお持ちの方はこちらをご覧ください。

http://item.rakuten.co.jp/dendro/404454/

2011/04/23

タイ農場からの苗の導入

本日はタイの農場から輸入した苗をご紹介します。


山本デンドロビューム園タイ農場においては、生産コストを抑えて安価な苗を日本のデンドロビューム生産者へ提供できるよう、生産コストや輸送コストの削減のための新たな輸送方法や生産方法について試行錯誤を重ねています。


以前、タイ農場での生産の様子はここでもご紹介しました。
http://yamamotodendrobiums.blogspot.com/2010/08/blog-post_23.html


今日、日本に着いたばかりのデンドロビュームの苗です。
今回は試験的に自家用の品種のみの導入です。



新聞紙の中にはこのように水苔植えされたデンドロビュームの小苗が包まれています。






葉に艶があり、バルブもしっかりしています。
梱包、輸送による傷みはまったく見られません。







非常にしっかりとした苗です。
植え込み後の生育もこれなら安心です。
導入時期次第では一作での開花、出荷も可能です。




山本デンドロビューム園の優良品種の導入に興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。
info@dendrobium.net


2011/04/22

デンドロビュームの種子

研究温室の交配作業を終えて一ヶ月が過ぎました。
交配を終えたデンドロビュームの種子の様子はどうでしょうか。





大きく膨らんだ部分は子房が肥大したものです。
デンドロビュームの種子はこの中に入っています。





交配が成功すると、子房の部位が肥大して、鞘(さや)が形成されます。この鞘(さや)の中に何十万、何百万個ものデンドロビュームの種子が詰まっているのです。




自然界ではこの鞘(さや)が茶褐色になり、完熟すると弾けて風に乗り遠くまで飛んでいきますが、その発芽率は極めて低いと言われています。








デンドロビュームの育種現場では無菌播種により、寒天培地を利用して種を播きますが、鞘(さや)が弾けてしまうまでは生育させません。7~8ヶ月位経った頃、まだ鞘(さや)が緑の状態で播種します。

あと半年ほど成熟させれば播種が可能になります。


播種の実際などは以前の投稿で見ることが出来ます。
http://yamamotodendrobiums.blogspot.com/2010/09/blog-post_23.html

2011/04/21

Den. signatum 'Yamamoto97'

Den.signatum
デンドロビューム シグナタム(別名 Den. hildebrandii  ヒルディブランディ)
タイ、ミャンマー、ラオスに自生するデンドロビュームの原種です。

Den.nobile(ノビル)と同様に、現在のデンドロビューム交配種の交配親としても数多く使われてきました。



下の写真は20年以上前に山本二郎がタイ北部の自生地で撮影したものです。

Den.signatum


自生地域によって個体差が大きいのでwebで画像検索などしてみると様々な個体があるのがわかります。

山本デンドロビューム園では1980年代にDen.signatum(シグナタム)やDen.nobile(ノビル)等の原種の優良個体同士を数多く交配しています。
さらにその中から数種の優良個体を選抜、保存しています。







以下に紹介する個体はその当時の選抜個体の一つ、Den. signatum 'Yamamoto97'

Den.signatum 'Yamamoto97'
乳白色の可憐な花が整然と咲き揃い、美しい個体。
リップの中は咲き初めの薄いグリーンから次第にオレンジが強くなってきます。
花型はやや小振りではありますが、花つきもよく、香りが非常に良い。



Den.signatum 'Yamamoto97'

Den.signatum 'Yamamoto97'


Den.signatum 'Yamamoto97' シグナタム 'Yamamoto97'  に興味をお持ちの方はこちらをご覧ください。

http://item.rakuten.co.jp/dendro/10000481/

2011/04/20

葉や茎にみられる色素

以前にいただいたご質問です。
「葉の裏側の付け根に赤黒い斑点があるのですが病気でしょうか?」
商品を発送してすぐのことでしたので、 少し心配したのですが、よく伺ってみるとどうも病気ではなさそうです。品種を伺って、もしかしてと思うことがありました。


普段あまり気が付かないのですが、デンドロビュームの一部の品種には、茎や葉に赤や赤紫の斑点、模様が入ることがあります。




写真はスプリングデー‘イエローパスタ’
Den.Spring Day 'Yellow Pasta'
問合せの品種もこの‘イエローパスタ’でした。
葉の付け根に赤く見えるのが‘イエローパスタ’によく見られる赤い斑点。
果たして、病気でしょうか?

Den.Spring Day 'Yellow Pasta'


確かに初めての方が、病気が出たと思ってしまうのも無理は無いですね。


Den.Spring Day 'Yellow Pasta'






デンドロビュームの交配種はいずれも、その品種の交配親を何代か遡れば、原種や日本の石斛(セッコク、学名:Dendrobium moniliforme)に辿りつくのですが、これら原種には特に葉、茎共に赤や紫の色素を多く含むものが見られます。


これは石斛(セッコク)の茎
高芽になった部分には葉脈に沿って赤い縞模様が葉だけでなく茎にも見られます。

Dendrobium moniliforme


こちらは原種Den.friedericksianum  フレデリックシアナム
葉鞘部分に筋のように色素が確認できます。

Den.friedericksianum



こちらはDen.Santana 'Canary' サンタナ‘キャナリー’です。
(Den.moniliforme x Den.friedericksianum )
Den.Santanaは先に紹介した石斛(セッコク)とフレデリックシアナムの交配です。

バルブ全体が赤茶色に見えるほどです。

Den.Santana 'Canary'




こちらはウンカイ‘クレーン’
Den.Unkai 'Crane' BM/JOGA
この品種も石斛(セッコク)の血が入っていますが、すでに5世代以上交配が進んでいます。

模様の入り方もかなり特徴があります。


Den.Unkai 'Crane' BM/JOGA




このようにじっくりと見れば、結構いろんな品種で赤い色素が確認できますね。
皆様のお手元のデンドロビュームはどうですか?

江戸時代、日本では石斛(セッコク)の仲間を長生蘭と呼び、この茎や葉に入る模様まで楽しんでいたそうですから東洋蘭の世界もたいへん奥が深いですね。