2011/09/22

タイのバイオ農場へ輸出します

山本デンドロビューム園ではタイのチェンマイにあるバイオ農場にて苗のメリクロン増殖、生産を行っていますが、肝心の元になるデンドロビュームはすべて日本から供給しています。

日本で品種改良して選抜された優良な品種はまず、国内でその新芽の成長点をとり出され培養されます。
PLBと呼ばれる植物になる前の植物組織の塊になった段階で、小さなフラスコに詰め込んでタイのバイオ農場に持ち込まれるのです。


これがPLBと呼ばれるもの


今日は、そのフラスコを輸出するための準備をしています。





発泡スチロール容器に収まった小さな三角フラスコ1本の中には約50個のPLBが入っています。





フラスコの中身、一つ一つが大切なものです。
輸送中にフラスコの破損がないよう、梱包には十分気をつけます。




荷造りが完了すれば植物検査のため植物防疫所へ持ち込み検査を受けます。

植物を外国に輸出する際には、病害虫が侵入・まん延するのを防ぐため、出国、入国の際に検査を受けますが、フラスコ苗の場合は本来無菌培養が前提ですので検査は比較的容易です。

無事、検査を通れば日本からの輸出が可能になります。


検査済みのハンコをもらいました


このように山本デンドロビューム園では新品種の作出は日本で行ない、初期段階のPLB増殖を行った後、以降の増殖作業をタイ農場で行ってフラスコ苗の生産し、出来上がったフラスコ苗を海外へのデンドロビューム生産者へ供給しています。