2011/11/07

ビニールの張替え


ここは政津農場にある間口8メートル、奥行き約40メートルの4連棟のビニールハウスです。




このハウスを立ててから約10年立ちました。あちこち穴も目立ち、フィルム(ビニール)の透過性も悪くなったためフィルムの張替えが必要になりました。

そこで、10月の終わりに屋根の張替え作業を行ないました。



ビニールハウスと聞くとガラス温室に比べて、安価で簡易的なものと思う方もいらっしゃるでしょう。
現在のビニールハウスは天窓や谷換気の自動開閉などの機能面の進歩はもちろんですが、被覆素材のフィルムも耐久性、保温性がより改良されています。単純にビニールと呼べない新素材もたくさんあります。











 カーテンを何層にも張ることで気密性が高く、保温効果も高く保つことが可能になります。






わかりにくいですが、下の写真のハウス内の構造は外側のフィルムを加えると3層構造になって保温率を高めています。





 ただ、ビニールハウスの場合はガラス温室ほど長く使えるわけではありません。経年劣化、汚れなどで透過性が悪くなるため何年かごとに被覆素材の張替えが必要となります。










また、冗談の様ですが、カラスがつついて穴を開けてくれます。あちこちに細かい穴が開いています。張り替え当初は丈夫なため被害はないのですが、ある程度ビニールが劣化して破けやすくなると、くちばしで穴を開けて回ります。餌でも見つけてつつくのか、穴が開く時の音や感触を楽しんでいるという話も聞きます。




小規模ハウスなら、自分たちで張り替えるところですが、規模も大きく山下げ等の作業と重なったため今回は専門の業者様に依頼。



手馴れたもので、急な角度の屋根をスイスイと歩いていかれます。








週末と雨天の日をはさみましたが、遮光ネットとフィルムの張替えで実質4日の作業で終了しました。

さすがプロの仕事ですね。


張替え後の以前とのハウス内の明るさの違いは歴然、明るく気持の良いものです。

これでデンドロビュームもより良い生育を見せてくれることでしょう。