Oct 12, 2010

ウスネオイデスの管理

ウスネオイデス(スパニッシュモス)の管理

10月になってからも山本デンドロビューム園鉢物shopではウスネオイデス(スパニッシュモス)の注文が増えています。
秋になっても相変わらずの人気商品のようです。

家庭でのウスネオイデス(スパニッシュモス)の簡単な管理を書いてみます。


ウスネオイデス(スパニッシュモス)はこんな感じで届きます

学名 Tillandsia usneoides チランジア  ウスネオイデス
一般にスパニッシュモスやサルオガセモドキと呼ばれます。
エアープランツの一種。パイナップルの仲間、アナナス科の植物です。

 
ウスネオイデス(スパニッシュモス)


置き場所
ウスネオイデスは空気中の水分を葉面吸収して成長します。
明るく、風通しの良い明るい窓辺などがに吊るしておくと良いでしょう。


真夏の暑い時期は直射日光は避け、高温になる場所も避けて下さい。
冬は
室内であれば充分越冬できます。
ただし、窓辺や極端に温度の下がる場所は避けた方が良いでしょう。

団子状に丸めて固めておいたり、風通しの悪い場所へ置くと蒸れてしまい、中心部分が枯れてきたり腐ってきます。

山本デンドロビューム園鉢物shopで販売しているウスネオイデスも大きなかたまりで届きますので、一度ほぐして小分けにすると良いでしょう。



明るく風通しの良い場所を好みます


小分けにして吊るすと良いでしょう

水やり
乾燥に強く、ほとんど水を与えなくても枯れませんが、週に1、2度霧吹きなどでスプレーするとよいでしょう。気温の高い時期は回数を増やして下さい。
春から夏にかけての生育期はハイポネックス等の液肥を2000倍以上に薄めたものを時折かけてやると良いです。


冬場は暖房器具のせいで室内が乾燥し過ぎるのであれば、夏と同様に回数を増やしても良いでしょう。エアコンの風やヒーターの風が直接当たる場所は避けてやります。極端に乾燥して枯れてしまうことがあります。


乾きすぎる場合にはソーキング(水につける)が良いとされていますが、いつまでも濡れた状態が続くと蒸れた状態になりウスネオイデスを腐らせてしまいます。
植物体そのものが呼吸をしていますので、ソーキングをする場合は少し間引いて小さく小分けにして吊るすとソーキング後の乾きも良いでしょう。
 

お客様から伺った失敗例です。
「水に浸けたほうがいい」と言われて 毎日タップリと浸けていたら腐らせてしまったと聞いたことがあります。これは水のやり過ぎが悪いのでは無く、いつまでも植物が濡れた状態が続き、蒸れたり腐ったりといったことが大きな原因と考えられます。
何よりも風通しを好むので、その点に注意して下さい。



生育管理
この植物の性質上、成長し、新たに伸びて増殖していくのと同時に古い組織の部位は自然と枯れ落ちていきます。茶色く枯れた部分は無理に取り除く作業はしません。
生きている部分との境界がわかりにくいためです。あまり細かくちぎると、バラバラになりうまく吊るせなくなります。
この茶色い部分が拡がっていく訳ではないので無理に取り除くよりは、手櫛のように指でといて自然に落ちる部分だけに止めておいても良いと思います。


家庭では春から夏の生育期はどんどん増えていきますが、秋から冬にかけての気温が低い時期は植物としての活動もあまり活発ではありませんので、増えることは無いですが春に暖かくなってから再び増えてきます。




ウスネオイデス(スパニッシュモス)





開花
春には5ミリくらいの緑の小さな花を着けます。小さい花ですが香りもします。

花の時期にお届けする時は梱包の箱の中がウスネオイデスの花の香りでいっぱいになるほどです。



ウスネオイデス(スパニッシュモス)の花
 


手間いらずの不思議な植物です。ぜひ一度育ててみてください。



興味をお持ちの方はこちらをご覧ください。
http://item.rakuten.co.jp/dendro/418910/