May 31, 2013

商品情報(2013/05/31)

山本デンドロビューム園鉢物shopから商品案内です。
数量限定になりますが、趣味家の方向けにタイ原産のラン原種大図鑑 Thai Native Orchids をご紹介します。


今回1巻,2巻の2冊セットを特別価格でご用意しました。

興味をお持ちの方、この機会にご利用ください。


Thai Native Orchids 1&2
http://item.rakuten.co.jp/dendro/10000740/




詳細なカラー写真によって解説される美しいランの原種大図鑑 1巻,2巻のセット。
タイ原産のランの原種を網羅、1950以上の写真で解説。
テキストは、各ページにタイ語と英語で同時に表示されています。これまでに公表されたタイのランの原種の最高の写真を惜しみなく使用した図鑑です。
この出版物は、タイ王室の援助によって出版されています。

Thai Native Orchids 1
ハードカバー:312ページ



Thai Native Orchids 1






Thai Native Orchids 2
ハードカバー:328ページ




Thai Native Orchids 2



クイーンシリキット・ボタニカルガーデン:2008年発行。

以上、よろしくお願いします。
お問い合せは info@dendrobium.net  まで。



May 28, 2013

梅雨に備えましょう

岡山を含む九州、四国、中国地方で昨日、梅雨入りの発表がありました。
続けて、今日28日には近畿地方と東海地方でも梅雨入りのようです。
間もなく全国的に雨の多いシーズンに入ります。



岡山では早速今朝から雨が降り続いています。





新鮮な空気を好むデンドロビュームにとっては、梅雨の雨に当たることは鉢の中の古い水や肥料分を含み塩類濃度の高くなった植え込み材料を洗い流してくれ、根の生育を促進して非常に良い結果をもたらします。

しかし、心配なこともあります。
暫く曇りや雨の日が続くとなると日照不足でバルブの成熟に大きな影響を与えることになります。

しかも、何日も休みなく降り続き、鉢の中が乾く暇もないほどの長雨である場合は、植え替え直後の株や既に根痛みを起こしているような株にとっては、とても負担になります。

 更に、長期間の多湿状態が続くことは斑点病など葉に病気をもたらす心配もあります。



以下のページでは梅雨時の栽培管理についてまとめています。
デンドロビュームの栽培にお役立てください。

梅雨時の注意
http://yamamotodendrobiums.blogspot.jp/2012/06/blog-post_08.html


May 24, 2013

高温に注意

今週に入ってから気温が高くなり、まだ5月にもかかわらず全国各地で真夏日を記録しています。

ここ岡山市でも最高気温が連日30度を超え7月中旬並の気温となっています。



遮光ネットを張っているにもかかわらず、温室の温度も一気に上がります。



一般家庭でのデンドロビュームの管理においても、いつもより早めの葉焼け、高温障害への対応が必要でしょう。

気温が5月の通常の気温であれば直射光線でも大丈夫ですが、すでに気温が7月並と言われていることを忘れずに置き場所、遮光等を工夫してやります。

去年と同じ場所でと思っているうちに、あっという間に葉焼け、高温障害を起こします。
デンドロビュームの月別管理を参考にしたうえで、平年と異なる気象条件の時、特に気温に関しては臨機応変に対応してあげて下さい。

葉焼け、高温障害については以下を参考にして下さい。

葉焼け・高温障害




May 22, 2013

商品情報(2013/05/22)

http://item.rakuten.co.jp/dendro/10000739/

シグナスの交配では唯一、濃紫色の目が入る個体。咲き始めはクリーム色をした花弁の地色は次第に黄色が強くなり、弁先の濃紅紫と共に極めて目立つ花である。バックバルブ咲き。

Den. Cygnus 'Panther'

 
Megaclinium maximum‘Arai’ の苗メガクリニューム マキシマム‘アライ’の苗

通称 コブラオーキッド
花茎が平で毒蛇のコブラを連想させる。一列に小さな花が咲く。
子株がたくさん付いた苗。植え替えが必要ですが苗がたくさん採れて、とってもお得な鉢です。
植え替えや鉢増しが必要です。納得した上でご購入ください。
花は咲いていません。






Vanillaバニラの苗
問い合わせの多かったバニラの苗を販売再開します。
香料バニラの原料として、世界の熱帯地域で大量に栽培されています。ランの仲間です。黄緑色の美しい花を咲かせ、実をつけます。寒さには弱いので、冬は室内で管理してください。


 
 
2013年05月22日22時00分~販売予定です。
なるべく多くの方にお譲りしたいので、お一人様1個に限定して販売したします。
弊社はウスネオイデスを仕入れ販売しているわけではなく、あくまでも余剰が出た時のみ、ご奉仕価格で販売させていただいているため、売り切れの際はどうかご理解ください。
この機会によろしければ ウスネオイデス(スパニッシュモス)を育ててみませんか?

育て方はこちらを参照下さい。

ウスネオイデスの管理

以上、よろしくお願いします。
お問い合せは info@dendrobium.net  まで。 
 
 

花芽は取るべき?

「届いた苗に花芽が付いてきました。新芽を伸ばすために花芽を取るべきでしょうか?」


というような質問をいただきました。実はこれから夏にかけて結構多くいただく質問なのです。


この時期は一般家庭においてもすでに、苗としての管理に移行していると思います。

 
明るい場所、風通しの良い場所、地域によっては戸外での管理にに移行される時期であり、そのまま苗としての肥培管理を継続するのであれば、わずか数輪程度の花をそのまま咲かせても新芽の生育に影響はないでしょう。新芽に勢いもあるのであれば全く気にする必要はありません。折角ですから花も楽しんではいかがでしょうか。




注意していただきたいのは
花を楽しむために、室内に持ち込んだり、花を長持ちさせるため暗い場所へ移動することは当然ながら新芽の生育に影響が出ます。春から夏の生育期間は新芽を伸ばし、バルブを充実させるための限られた貴重な時間であることを忘れないようにしてください。


写真は弊園の研究温室でたまたま咲いていた保存株。通常は花芽を取ってやるところを、うっかり取り残したために見事に満開状態ですが、肥培管理はしっかり行なっていますので新芽の生育に影響はありません。

 

なぜこのような時期はずれの花芽や花が咲くかについては以前の投稿も参考にして下さい。
夏に咲く花
http://yamamotodendrobiums.blogspot.jp/2011/07/blog-post_11.html



May 18, 2013

タイ農場へ向かう途中で

「今日はいつもとデザインの違う機体が止まっています。これに乗ることになると思います。」

とはタイ農場へ向かうため関西国際空港で出発を待つ社長からのメールでした。

一見、どこの航空会社かわかりませんね。


調べてみると、2010年にタイ国際航空が就航50周年を迎えたことを記念して、就航当時の機体と同じ塗装を施した復刻塗装機でした。結構レアな機体なのでしょうか、あるいは路線が限定されているのか、毎月タイへ往復していたにもかかわらずこの機体に搭乗する機会がなかったようです。

見慣れた紫を基調のイメージカラーも良いですが、が復刻塗装機も何だか新鮮な感じがしますね。


さて、山本デンドロビューム園では毎月、タイの農場にフラスコで親株(マザープランツ)を供給しています。
今回も写真のように、箱詰めされたフラスコは植物検疫を受けて山本デンドロビューム園タイ農場へ送り届けられるのです。











この親株(マザープランツ)をもとに、親の花と同じ性質を持った個体のデンドロビュームの苗を大量に増殖をしています。
今では交配、育種など品種改良に関わる部分は全て日本国内で行い、増殖に関する部分の大半はタイのバイオ農場で行われます。



ここで大量に増殖される苗は海外の営利生産者向けの品種が殆どです。増殖、生産された苗は直接ヨーロッパ、アメリカ、中国など生産者のもとに届けられます。


May 14, 2013

スリップスによる被害

スリップスは、アザミウマとも呼ばれる体長1ミリ前後の小さな害虫です。
ラン類に加害する種は多く確認されていますが、体長が小さいため種類を特定することはとても困難です。





デンドロビュームの場合、一般家庭では春頃から発生が見られますが、温室栽培の場合は1年中発生が見られます。そして、各生育ステージごとに被害が生じます。

葉への発生ではハダニ同様に吸汁して葉の組織を傷つけます。

大量発生すると葉の裏が白っぽくなって来ます。



ひどい場合は葉の表面にまで加害痕が見られるようになります。柔らかい新芽では褐色に変化したり、萎縮したりします。花への発生ではシミができたり、蕾の時に吸汁されると花に奇形をもたらすことも。

何よりもスリップスによる被害は吸汁害だけではなく、ウイルス病の媒介者としても注意が必要です。

防除について
一般家庭では発生初期、動きの鈍い幼虫や蛹、成虫であっても少量の発生であれば湿らせたティッシュで拭き取ったほうが確実に駆除できます。
高温乾燥を好みますので夏場の発生時には葉裏へ水をかけることで湿度を高め、発生密度を減らす効果も期待出来ます。

幼虫は


ホームセンター、園芸店などで比較的入手しやすい殺虫剤を記載しておきます。
オルトラン粒剤、モスピラン水溶剤、オルトラン水和剤、スミチオン乳剤など。

スリップスの種類や発生地域によっても殺虫効果は異なりますし、薬剤抵抗性がつきやすいとも言われますので農薬の選択使用には十分注意します。


May 11, 2013

紫蘭(シラン)

シランという花をご存知ですか?



ラン科シラン属の宿根草。日本、台湾、中国原産の地生ランです。
漢字で書くと紫蘭、つまり紫色の花を咲かせる蘭と言うことです。

山本デンドロビューム園の庭先でも、いつもこの時期、
地植えの紫蘭が5月の連休明けに満開となります。
 



 淡い紫の花弁は非常に繊細で美しく、リップの縦ひだが繊細で派手さはないですがとても上品な花です。





交配が容易なことから花弁が白いものや先がピンクの個体など、園芸種としても様々な種類が流通しています。


May 8, 2013

夜温が低い状態が続きます

既に5月も1週間が過ぎましたが、朝晩を中心にこの時期としては異例の寒さが続きます。

北海道ではGW期間中に積雪を観測した地域まであったようで、驚くばかりです。

今日は大手種苗会社の洋ランカタログ掲載の通販用デンドロビューム苗の納品がありましたが、まさかこの時期の発送で気温を考慮しなければならないとは思ってもみませんでした。







おかげで配達当日の最低気温をチェックしたりといつもより慎重な発送業務となりました。








このところの朝晩の寒さもあって、デンドロビュームを外に出すタイミングを計りきれずにいる方も多いと思います。
特に日中が好天に恵まれている場合は爽やかな太陽光線のもとでデンドロビュームを育ててやりたいところです。

可能であれば日中は戸外で管理して、夜の気温がちょっと心配....という場合は、面倒でも夕方に取り込んでやることで夜間の温度を確保してやります。
特に開花時期が遅かったために新芽のスタートが遅れているような場合などは尚更です。

夜間の最低気温が安定して14度から15度前後なる頃を見計らって戸外へ出すようにします。手間はかかりますが、きっと素晴らしい生長を見せてくれるはずです。

デンドロビュームを戸外で管理しましょう
http://yamamotodendrobiums.blogspot.jp/2012/05/blog-post_19.html 
 
 
 



May 1, 2013

生育の最も盛んな時期です

5月の管理について関連した投稿へのリンクもまとめてみました。

新芽の伸長や根の動きが著しい5月は、目に見えて新芽の大きく伸びるさまが実感できます。





この時期は生育の最適シーズンであると共に、戸外へ出す判断や植替えの要不要を判断すべき重要な時期でもあります。










大切な時期を的確な判断で管理してやりましょう。

5月の詳しい管理はコチラを参考にしてください。


デンドロビュームの5月の管理
http://yamamotodendrobiums.blogspot.jp/2011/05/5.html



この時期の管理や作業の選択を誤ると開花時に大きく影響が出ます。




植え替えは適正な鉢サイズを選ぶこともポイントです。
大きすぎる鉢は水やりの失敗を招き、根傷みを引き起こします。



植え替えを迷って8月や9月になってから慌ててするのも良くありません、5月、6月の植え替え最適時に行なっておいた方が結果が良いでしょう。
もちろん、必要のない植え替えは却って逆効果です。

何故この時期が良いのか、秋に行うとダメなのかこちらも参考にして下さい。
デンドロビュームの根、1本1本がいかに重要な役割を果たすか、理解しておきましょう。
デンドロビュームの植え替えにご注意
http://yamamotodendrobiums.blogspot.jp/2010/09/blog-post_12.html

デンドロビュームの植え替え作業に関する記事を見やすくまとめています。
デンドロビュームの植え替え
 http://yamamotodendrobiums.blogspot.jp/p/blog-page_30.html

良い根がたくさん張れば、良い花を咲かせることが出来ます。
「デンドロビュームは根が命」です。
デンドロビュームの根の伸長
http://yamamotodendrobiums.blogspot.jp/2011/05/blog-post_04.html


また、施肥も重要な作業です。
油粕を入れるなら早い時期が良いでしょう。
6月以降に施すと長く効きすぎてしまい、窒素過多で高芽が出る場合があります。
デンドロビュームの肥料(油かす)
http://yamamotodendrobiums.blogspot.jp/2011/05/blog-post_17.html



 良い花を咲かせるためには、5月から9月頃までの生育期間中に、いかに新芽を伸ばし、茎を太らせるかにかかっています。デンドロビュームにとって大切な生育期を心地良い戸外で過ごさせて、秋までに立派な株に仕立ててやりましょう。


デンドロビュームを戸外で管理しましょう
http://yamamotodendrobiums.blogspot.jp/2012/05/blog-post_19.html

それでは、良い生育を目指して頑張りましょう。