Oct 13, 2010

加温から約2週間後の花芽

山下げ後、加温を開始してから約2週間後の花芽の様子です。

前回の写真からは9日経過しています。
以下のリンクを参考にしてください。
http://yamamotodendrobiums.blogspot.com/2010/10/blog-post_04.html

比較しやすいよう同じ品種、ほぼ同じ部位を撮影してみました。

コメットキング‘アカツキ’の花芽(加温開始から2週間後)

前回はぷっくりと膨らみが確認できる程度でしたが、現在ははっきりとした花芽が確認できます。


コメットキング‘アカツキ’の花芽(加温開始から2週間後)




シーマリー‘スノーキング’の花芽(加温開始から2週間後)

この時期の花芽はとても繊細で注意が必要です。

山本デンドロビューム園の温室内では開花予定日に合わせて日中が28度、夜温が18度で温度管理されていますが、日中は循環扇と換気扇を併用し通風に気を配りながらの管理です。

一般的に花芽分化のための低温管理から加温栽培に移行する際は急激な温度変化により花芽が黄色くなり枯れることがあるため、一気に夜温を上げることはせず徐々に温度を上げ植物を馴らせてやります。
日中も同様に、高温になりすぎるとせっかく付いた花芽が黄変し脱落してしまうので日中の気温にも注意が必要です。

一般家庭の場合、低温管理の後、戸外から屋内のガラス越しの日当たりの良い場所へ移す場合などは光線が強 いと、室温も高くなり蕾が黄変して枯れる場合があるのでレースのカーテンなどで少し遮光をしたほうが良いでしょう。
また冬期に暖房器具による極端な乾燥状態が続くような部屋の場合も蕾が黄変することもあります。

室内に取り込む際の参考にしてください。