Oct 31, 2011

ポルカ‘オレンジタワー’

Den.Polka 'Orange Tower'



(Den.Papiyon x Den.Orange Gem)  1990年 J.Yamamoto RHS登録

ポルカ‘オレンジタワー’



Den.Polka 'Orange Tower'



花付き抜群のオレンジ系人気品種。バックバルブ咲きであるが、性質は強健でよく伸びるので、大鉢に仕立てるとたいへん豪華な鉢物になる。
趣味でご自宅での栽培でもよく伸びます。


Den.Polka 'Orange Tower'

開花直後は明るい黄色品種を思わせるが、次第に色彩に深みが増し、オレンジ色の大輪花に変化します。

Den.Polka 'Orange Tower'


こちらは夜間、温室で照明を使って撮影しまたもの。

Den.Polka 'Orange Tower'




ポルカ‘オレンジタワー’ に興味をお持ちの方はこちらをご覧ください。

http://item.rakuten.co.jp/dendro/404091/




Oct 30, 2011

出荷情報を更新しています

弊社HPでは今シーズンの出荷情報を紹介しています。

今年は11月下旬からの出荷予定となっております。 歳暮、贈答用鉢物に関するお問い合わせ、ご予約をお受け致します。

今回からこのページ内でも弊社国内向けFBページのウォールの投稿内容が一部ご確認いただけるようになりました。

おすすめ商品
 http://www.dendrobium.net/market/market-osusume.html





より、詳しい情報をお求めの市場および生花店、販売店の皆様は、是非アカウントを取得し、デンドロビュームの最新情報をご活用ください。


株式会社山本デンドロビューム園 www.facebook.com/Dendrobium.net
主に国内のデンドロビューム生産者や市場や生花店、販売店向けの情報をお届けします。卸販売に関する情報を詳細にお伝えできるように努めます。



Oct 29, 2011

基本に忠実にいきたいですね



「植え替えの時に鉢底には何を入れたらいいですか?洋ランの土と鉢はもう買ってあります。 」

今にも植え替えしそうな勢いの問い合わせのお電話です。

デンドロビュームが休眠期に入るので、植え替えは春まで待ったほうがいい理由とデンドロビュームに適した植え込み材料についての説明をいつも調子でお答えしていたのですが、どうしても聞いてくれないのです。


「いや、それじゃあダメなんです。どうしたらいいんですか?


よく聞いてみると、既にホームセンターで「洋ランの土」とプラ鉢を購入済みで、さらに鉢を抜いて、根をほぐし、今から植え替えようというところで鉢底に何を入れるか迷ったために弊社にお電話いただいたようです。

ほぐした植え込み材料は既に捨ててしまい、折角買った「洋ランの土」をどうしても使いたいとのこと。
もう後には引けないと言った感じです。

仕方が無いのでなるべく現状維持で、根を傷めぬよう、冬越できるようにアドバイスさせていただきました。

しかしここで「洋ランの土」というのがどうも引っかかります。どんな洋ランにもOKと書いてあるそうですが、ランは種類によって生息地も性質も違います。
この方の購入された商品は、細かい粒子が多く、土っぽい用土のようなので、せめて粒子の荒いバークを買い足して、混ぜ込んで使ってくださいとお願いしました。





慣れた方、ベテラン趣味者の方には植え込み材料と鉢の相性など感覚的に身につけておられるのだと思いますが、初心者の方、初めて植え替えをされる方は基本に忠実でありたいものです。

 以下はデンドロビュームの植え替えについての解説です。参考にしてください。

Oct 28, 2011

山下げも間もなく終了

間もなく10月も終わりになります。

年末の開花に間に合わせたいということもあり、 現在山下げ作業が急ピッチです。


また、ここ岡山県の北部、県境に近い上齋原赤和瀬というところは、11月ともなればいつ最低気温がマイナスになってもおかしくない場所です。7、8年ほど前のことですが、10月の終わりに雪が降ったこともあります。
うっかりすると、デンドロビュームを凍らせてしまうこともありためです。



まだ夜も明けないうちから岡山市内を出発して、山上げ場へ到着します。
霧が立ち込めて、見えにくいですが周囲は山と田んぼと畑だけというのどかな集落です。


明け方の時間帯はとにかく寒いのです。
この日も明け方の気温は5度近くまで下がっています。





生育順に運んでくる夏の山上げの時とは違って、開花時期を調整するため品種を揃え、少しでもトラックで持ち帰る回数を少なくするために高さを揃えてからトラックに積み込みます。













このトラック、弊社のいつもの小さな2tトラックではなく、デンドロビュームの市場出荷でお世話になる地元の運送会社さんのトラックです。









高さも長さも一回り大きいため、しっかり積み込むことができます。
1時間以上かけて、ようやく積み込みが完了です。








何とか今月中に全てのデンドロビュームを山から持ち帰ることが出来そうです。
持ち帰ったデンドロビュームは温室で加温され、年内に開花、出荷されていきます。



Oct 27, 2011

随分冷えました

岡山市はとても寒い朝でした。
昨日から2日続けて10度を下回る最低気温でした。

気象庁のデータでは8.4度、今季最低だそうです。
しかしこの温度、あくまでも岡山市の観測地点のもの。

今朝の政津農場では最低気温が5度を下回っています。 左の青い指示棒が今朝の最低気温を記録しています。







同じ岡山市内にも関わらず、場所による違いが一目瞭然です。


岡山市の観測地点がどこにあるかと調べてみると、岡山地方気象台の中、岡山駅南側の街中にあるのです。


岡山市と言っても面積が広く、この気温差は政津農場が岡山市街地から離れていることもありますが、海に近いことも影響するのではないでしょうか。

3度以上も差があるとなると、うっかりあてに出来ませんね。
皆さんもご自宅の庭の実測値と気象庁の観測データがどの程度違うか把握しておいたほうが良いでしょう。季節によっても温度差が違うかもしれません。




下の写真は政津農場の外で現在低温処理中のデンドロビュームです。
屋根にビニールがかかっているのみです。
平地でも気温が下がって来たために、山あげをしなくても戸外で低温に当てることができます。



毎日、最低気温を記録しながら管理しています。
その後十分な低温に温度、回数共に当たったものから、順次ハウス内に入れて加温してやります。





ご存知のようにデンドロビュームは気温の高い秋は山上げをして標高の高い山間部で低温処理をします。
その後は平地で順次植物を入れ替えながら、低温処理、加温を繰り返します。

こうすることでデンドロビュームは春まで切れ間なく開花、出荷されていくのです。





Oct 26, 2011

ファンシードレス‘ファンシーブーケ’

Den.Fancy Dress 'Fancy Bouqet'


(Den.Ginrei x Den.Seigyoku)  1990年 J.Yamamoto RHS登録
ファンシードレス‘ファンシーブーケ’



Den.Fancy Dress 'Fancy Bouqet'




純白の花弁にグリーンがかったクリーム色のリップが非常に美しい。弁先にわずかに
うすピンク色を彩る純白色の大輪系品種。





Den.Fancy Dress 'Fancy Bouqet'



Den.Fancy Dress 'Fancy Bouqet'




研究用として少量生産され、交配親としてその後の優良品種の親として活躍しています。


Den.Fancy Dress 'Fancy Bouqet'






ファンシードレス‘ファンシーブーケ’に興味をお持ちの方はコチラをどうぞ
http://item.rakuten.co.jp/dendro/10000694/









Oct 25, 2011

本当に茎は充実していますか?

北海道にお住まいの方から電話で問い合わせがありました。

「外は寒いのに、いつまで経ってもデンドロビュームの花芽が出てこないのだけど。」


聞けば、夏からずっと外で管理しているそうです。
既に朝晩は10度以下の気温になっているそうです。いつまで経っても花芽が出ないとのこと。


茎は本当に充実していますか?秋からの管理は正しかったのでしょうか?



下の写真は山上げ場で昨日撮影したものです。

いずれも花芽が見事に膨らんでいるのがわかるはず。
しかも、これらの株は山上げをしてから、わずか22日しか経っていません。



コメットキング‘アカツキ’

ヒメザクラ‘サノック’


スイートピンキー‘モモコ’


ここでは連日14度以下になり、毎日確実に低温をカウントできる状態です。
つまり山で低温に当たり始めてたった22回ではっきりとここまで花芽が確認できるのです。
十分に茎が充実していれば、その日から確実に花芽分が起こり、僅か20回程度の低温でも、加温しなくてもここまでの反応が見られるのです。
※実際の栽培管理では25回以上低温に当ててやります。


冷やす温度が低ければ良いのではありません、長い期間冷やせば花芽がつくわけでもわけでもありません。低温に当てるまでの温度管理が重要です。中途半端な茎の充実では花芽はついてくれません。


 是非、以下の記事を参考にして下さい。

寒さに当てる?室内に取り込む?

http://yamamotodendrobiums.blogspot.com/2010/10/blog-post.html

Oct 24, 2011

山上げ場は紅葉の季節

現在デンドロビュームの山上げ栽培に利用している場所は、標高の高い1000メートル級の山間部に位置しますが、そこは奥深い山であるだけでなく、今まさに紅葉スポットでもあるわけです。


鳥取扇ノ山、 岡山県内では恩原高原、恩原湖、赤和瀬渓谷、奥津渓など紅葉の名所になっています。


本日、作業で訪れた 恩原高原とその周辺の景色を紹介します。
今年はいつもより早く紅葉が始まっているようです。

撮影場所は山上げ場として特別に借りている恩原高原のかなり上の方、一般には解放されていない場所です。



朝は遠くの山の間に、雲海も見られました。









こちらはふもとの赤和瀬渓谷です。
水辺の景色と木々の鮮やかな色がとても美しい場所です。

ちょっとまだ色が薄いようですね。




紅葉も始まったばかりで、燃えるような鮮やかな紅というわけには行きませんが、これから徐々に色付いてくるはず。

この美しい景色は、今まさにピークを迎えている山下げ作業の疲れを吹き飛ばしてくれます。

Oct 23, 2011

ロイヤルピンク‘ビューティフルライフ’

Den. Royal Pink 'Beautiful Life' BM/JGP


(Den.Fancy Dress x Den.Bonanza)  1997年 J.Yamamoto RHS登録

ロイヤルピンク ‘ビューティフルライフ’


Den. Royal Pink 'Beautiful Life'



優良個体の多いDen.Royal Pink(ロイヤルピンク) の交配です。
白地の花弁に爪斑がくっきりと目立つ明るく美しいデンドロビュームです。
卵の黄身のようなくっきりと鮮やかなリップの黄色が美しい。



Den. Royal Pink 'Beautiful Life'


2005年開催の世界らん展にてBM/JGPに入賞しています。


Den. Royal Pink 'Beautiful Life'


Den. Royal Pink 'Beautiful Life'


ラン展のディスプレイ用に少量生産され、1990年代後半にラン展でのみ販売された品種です。


ロイヤルピンク‘ビューティフルライフ’に興味をお持ちの方はこちらをご覧ください。







 

Oct 22, 2011

タイの洪水被害に関して

タイで起こっている洪水の被害がバンコク中心部に拡大しそうなため、皆さんの関心が高いのでしょうか?

心配でメールを下さった方、お電話下さった方本当にありがとうございます。


マスコミ関係からの弊社への問い合わせも相次いでいます。今朝も全国紙の地方版ですが記事と弊社提供の写真と共に記事が掲載されました。










こちらはおとといの地元紙。








9月の末から発生してその後広がり続けるタイの洪水ですが、発生当初は山本デンドロビューム園の培養設備のあるチェンマイ県の被害が大きく、チェンマイだけの被害と思われました。


チェンマイでの洪水はチェンマイ市街地に集中しており、弊社タイ農場は郊外の比較的土地の高い場所にあることから、農場の設備や現地従業員への直接の被害はありませんでした。実際に洪水被害の大きかった9月の末に、弊社社長もチェンマイを訪れて無地を確認しております。

タイ、チェンマイの大洪水
http://yamamotodendrobiums.blogspot.com/2011/10/blog-post.html



日本からは常に現地と緊密に連絡を取り合い、苗の生産やフラスコの出荷への影響も全くありません。
そのチェンマイ県での洪水は10月上旬には、ほぼピークを超え、現在収束しつつあります。




現在報道のなされているバンコク北部の洪水被害は、更にバンコク中心部へ広がりつつあり、予断を許さない状況で連日報道がなされていますが、今後も弊社の農場への直接的な影響はないと思われます。

万一、弊社の業務に大きく影響が起きましたら、速やかにご報告申しあげます。

Oct 21, 2011

根が溢れても大丈夫

根が溢れても大丈夫と言い続けても、なかなか納得していただけないこともあります。

以下、今日の趣味の方からの問い合わせ電話です。

お客様 「鉢の外まで根が伸びているけど、植え替えした方がいいですか?」

弊社 「来年の春までそのままで結構ですよ。もう休眠期になります。」


お客様 「でも、本当に鉢の外に溢れているんです!」


聞いてみると、それほどでもない場合が多いのですが、お客様にとっては心配なのでしょう。

でも、本当に大丈夫です。
デンドロビュームは着生ランですから、根が溢れるほど伸びるのは元気な証拠です。


タイの原産地を見てみましょう。

鉢にも植えられておらず、根っこだけで枯れ木に着生したデンドロビュームがきれい花を咲かせています。



誰も水をやる人はいません。
たまに降る雨だけが頼りです。肥料なんて一度ももらったことがないでしょう。

もしかしたら、皆さんのご自宅で大切に育てられたデンドロビュームよりも立派な株立ち、花つきかもしれません。





 きれいな鉢に収まっておれば、それはそれで見栄えはしますが、デンドロビューム本来の性質を考慮した管理ではありません。
寒い時期、花屋さんの店頭に並ぶ美しい陶器鉢に収まったデンドロビュームは栽培農家がそれなりの技術を持って開花させています。



ご自宅で育てるデンドロビュームは、ちょっと行儀は悪いですが、根が溢れていても気にせず春までは放っておいても大丈夫です。


私たちの栽培温室を見回してみると、やはりこんな元気な根を持ったデンドロビュームがあちこちに見ることができます。












溢れるほどの良い根があれば大きな花が咲くでしょう。そして長く楽しむことができます。

来春はきっと立派な花を咲かせてくれますよ。



Oct 20, 2011

山から戻ったデンドロビュームもやはり落葉します

 「デンドロビュームが枯れてきた!」
そんなメールをいただくと、こちらもドキッとしてしまいます。


デンドロビュームの葉が黄色くなったり、落ちると、心理的に不安になるのは大変良く理解できます。

葉が落ちても全然構わないとは言いませんが、多少のことではデンドロビュームは枯れたりしません。葉の落ちるべき部分、落ちても構わない範囲、程度を把握していれば多少の落葉に驚かず、管理できるのではないかと思います。


秋から冬にかけて生理現象で黄変、落葉が見られることは先週ブログに書きました。
 http://yamamotodendrobiums.blogspot.com/2011/10/blog-post_15.html


その中でも少し触れた環境の変化による落葉の一例を紹介します。
下の4枚の写真はすべて、ここ1週間の間に山上げ栽培から温室に帰ってきた鉢です。


広範囲に葉の黄変、落葉が見られます。



山での環境はというと、最低気温が5度以下になることも珍しくなく、そんな場所でも青々としゃきっとした葉を保っていながら、温室での管理に切り替えた途端、突然に葉が黄変し落葉を始めることから、温度や光線の変化が黄変・落葉のきっかけになると考えられます。


下の写真では、古い茎だけでなく、花が咲くべき新しい茎の葉も一部落ち始めています。




しかし、これは一時的なもので、数日で収まります。葉の全体量からすればごく僅かな量です。











大事なことは、株元に落ちた枯葉を取り除いてやり、病気の発生源を絶つことです。
後から色が変わってくるものは、無理して取らず、落葉するたび、その都度取り除いてやります。





もしも、すべての葉が落葉し、茎が丸坊主になるような場合は、根傷み、根腐れなど鉢の中の環境悪化も原因と考えられますので、そんな時は鉢を抜いて根の様子を確認したいですね。


ちょっと気になる方はご自分のデンドロビュームをじっくりと観察してみてください。

Oct 19, 2011

ハッピーフレンド‘ミスティーホワイト’

Den. Happy Friend 'Misty White'
(Den.Maihime x Den.Hagoromo)  1997年 J.Yamamoto  RHS登録


ハッピーフレンド‘ミスティーホワイト’


Den. Happy Friend 'Misty White'


リップ中心部はきれいな薄グリーン色の純白大輪花。
花保ち極良でとても育てやすい。



バックバルブ咲きであり、品種としては一世代前の印象ですが、とにかくよく伸びて、大きく咲くというのがこの品種の特徴です。

Den. Happy Friend 'Misty White'


Den. Happy Friend 'Misty White'




ハッピーフレンド‘ミスティーホワイト’  に興味をお持ちの方はこちらをご覧ください。

http://item.rakuten.co.jp/dendro/404094/

Oct 17, 2011

近いうちに出荷予定を更新します

間もなく、デンドロビュームの開花シーズンになります。

一般のお客様からも開花予定の問い合わせを多くいただくようになりました。

今年は、早い品種では11月中旬からの開花になる予定です。




写真はファンシーエンジェル‘リセ’2.5号陶器鉢です。
今季初出荷の商品になりそうです。

出荷形態につきましては鉢付きだけでなく、ポットのみでの出荷も可能です。お客様の御都合をお知らせ下さい。



ファンシーエンジェル‘リセ’2.5号


この鉢サイズはここ数年、植物園やラン展の即売用または装飾等でのご利用が増えています。
年明け以降であればファンシーエンジェル‘リセ’以外にも各種色彩もご用意致します。
遠慮なくご相談ください。




今シーズンの出荷予定品種につきましては早急に弊社HP上でも確認いただけるよう準備予定です。

早急にお知りになりたい方は下記メールアドレスに直接お問い合わせください。




Oct 16, 2011

トゥーマイキッズ‘サニーデイ’

Den. To My Kids 'Sunny Day'

(Den.Hagoromo x Den.White Christmas)  1993年 Hirofumi Yamamoto RHS登録

トゥーマイキッズ‘サニーデイ’


Den. To My Kids 'Sunny Day'

優良兄弟種を多数輩出するトゥーマイキッズの交配種。

リップ中心部にはクリーム黄色の地色に美しい赤紫の目が入る。
弁先の紅斑も濃くはっきりとしており、 トゥーマイキッズの中ではより目立つ色彩のデンドロビュームです。

Den. To My Kids 'Sunny Day'






Den. To My Kids 'Sunny Day'









トゥーマイキッズ‘サニーデイ’ に興味をお持ちの方はこちらをご覧ください。

http://item.rakuten.co.jp/dendro/1400689/
 

Oct 15, 2011

落葉しても慌てずに

この時期に一番多く寄せられる質問がデンドロビュームの葉の黄変、落葉に関してです。


葉が黄色くなって慌てる前にデンドロビュームをよく観察して下さい。
黄色くなったのは古い茎についた葉ではありませんか?




デンドロビュームは落葉性の植物です。
昨年伸びて完成した古い茎の葉は秋から冬にかけて落葉するのが一般的です。

現在では、葉の付いた茎に開花するのが当たり前になっていますが、昔の古い品種、特に黄色系統のデンドロビュームなどはバック咲きと呼ばれ、茎が成熟し完成した後、翌年に葉が落葉してからでないと花が咲かない品種が主流でした。

ですから、昨年伸びて既に開花の終わった古い茎、あるいはまだ咲いていない茎の場合であっても、黄変して落葉することは生理現象であり、心配する必要ない場合がほとんどです。

加えて、環境の変化が落葉を促進することもあり、弊社から苗を購入後、急に葉の色が黄色くなったとか、戸外での管理から室内に切り替えた途端、葉が落ち始めるとか、温度や光線の変化が黄変・落葉のきっかけになることもあります。



ただし、落葉した葉は直ちにに取り除いてやらないと、株元で腐敗し、新たな病気の発生源になるので注意が必要です。



Oct 14, 2011

10月とはいえども安心できません

葉焼けや高温障害は暑い夏だけのものと思っていませんか?

暑い夏をやり過ごして気温が下がりかけたこの時期でも、デンドロビュームの置き場所によっては葉焼けや高温障害を起こします。

ガラス窓を閉めきった窓辺や簡易温室を利用されている方はご注意ください。

空の澄んだ秋は光線も強く、室内の窓辺は高温になりやすいものです。

特にホームセンター等で販売されているワーディアンケースやビニール温室のような簡易的な温室は、晴天時に室内の気温が急激に上がることがあります。
規模の小さなアルミ温室なども油断できません。



ちょっとの間と思って、自宅を留守にして失敗することが多いため、置き場所には十分注意したいですね。

以下は先日、弊社温室で見られた見事なまでの高温障害の例です。
プロの生産者としては大変恥ずかしい事例です。







この株は風通しが他の場所に比べてやや悪く、鉢の中が乾き気味の状況で、強光線に晒されました。わずかな時間でこの結果です。


この症状も、温室の窓や入り口の開放により、風通しに気を配れば防げたかもしれません。
日中の気温が下がり始めたため、油断したようです。




 ついでに葉焼けまで、、、





ここの温室担当の人、以後気をつけてください。

皆さんもどうかお気をつけください。