Mar 9, 2011

こんなところに花が

高芽とは本来花がさくべきところに花ではなく芽が出てしまうもので、開花を楽しみにしていて、高芽とわかった時のショックは大きいものです。



その逆の場合も極稀にですが見かけることがあります。


綺麗に開花したジョイフルデーですが、なにか変ですね。



本来、新芽が出るべき部分が全て花になっています。



 3本立っている茎のすべての株元から花が咲いているのです。







すぐ上の節には着花せず、すべて株元の一番低い部分です。






本来、花が咲くべき茎の上位部分の腋芽部には、新芽を形成する組織と花芽を形成する組織の両方があり、低温に遭遇することで花芽分化が起こり、花芽の形成、発育と共に新芽を形成する生長点は伸長を止めます。何らかの原因で花芽が形成されなかった場合には、生長点は成長を続けて高芽となるのです。


ところが、通常は茎の下部は花芽にはなりにくく、特に最下部の株元はいくら低温処理をしようとも、新芽を形成するのが通常です。
そうでないと、冬を越したデンドロビュームは、すべてが花になり、翌年に新芽を生長させることが出来ません。

とても不思議な光景です。