Aug 10, 2011

葉焼けは突然に

月曜日のブログで今年の夏は涼しくて、比較的快適でデンドロビュームの生育は順調、、、云々と書いておきながら、葉焼けについて書くことにします。



昨日、今日と岡山市内では35度にもなる猛暑日でした。
下の写真は葉焼けの症状です。これらはすべて、昨日の暑い時間帯、ほんの僅かな時間に政津農場で起こったものです。

遮光ネットもかけてあり、直射光線下ではありませんでしたが、ごく一部に特定の場所、特定の品種に葉焼けの症状が見られました。





デンドロビュームは日光を好む植物ではありますが、風通しの悪い場所で高温、強光線が続くと高温障害で葉だけでなく植物体そのものがだめになることもあります。







高温下ではほんの僅かな時間でも葉焼けや高温障害は起こります。このように遮光ネットの元での管理で、十分な水をしっかりやっていても、尚且つ送風ファンで風を常に送り続けていても、出てしまうのです。

品種による耐性の差で葉焼けを起こしやすいものとそうでないものもありますが、温室の形状から部分的に風通しの悪い場所ができたり、屋根の角度によってはある一定の時間にだけ強光線となりうることもあります。

一般家庭でも同様に注意が必要です。
寒冷紗、遮光ネットで直射光線を避けることはもちろんですが、しっかりと水をやり、風通しを良くすることが基本です。
暑い時、株を冷やそうと直接水を掛けることは、水滴が葉の上に溜まり、短時間でお湯のようになって株を傷め、葉焼け同様の症状を見せます。
日中の高温時は周囲への打ち水などで周りの温度を下げる工夫をすると良いでしょう。







昨日は確かにハウス内の温度も急上昇で40度に達するかのような勢いでした。
葉や茎など植物体の温度はそれ以上になったはずです。



今後も気を抜かず、暑さ対策は万全で栽培に望みましょう。