Nov 3, 2011

山上げ栽培はこれにて終了です

夏から秋にかけて山上げ栽培を行なってきた圃場からは、デンドロビュームはすべて無くなりました。








加温のために岡山の温室に移動されたのです。


長い距離を何度もトラックで往復して、やっとのことで移動完了です。 急な低温で霜や雪により植物を痛めることもなく、ほぼ予定通りの移動でした。
鳥取の扇ノ山では植物が無くなるのを待っていたかのように、デンドロビュームを降ろし終えたた直後に雪が降ったそうです。


しかし、移動が済んでこれで終了というわけではありません。

この辺りは冬は雪深いため、棚や屋根をそのままにして置くと、雪の重みで曲がったり、倒れたりで翌年使い物にならないのです。

 そのまま来春まで放置すれば、このように太い鉄の支柱も曲がっています。





面倒ですが、夏に作った棚もすべて壊し、片付けます。
来年もまた同じ作業の繰り返しですが、山上げ栽培を行うための地道な作業です。




鳥取の扇ノ山は早朝から冷たい雨でした。







棚もすっかり片付き、柱や屋根に張ったワイヤーを下ろします。




更に、岡山県の上齋原赤和瀬の圃場でも。



こちらではそれほど雪が深くないため、パイプハウスに支えの柱を立てます。
10年ほど前までは、この大きなハウスも秋には全て倒していました。
温暖化の影響からか、積雪量が減ったために、この程度の対処で何とか持ちこたえてくれます。







これで山上げ栽培によるデンドロビュームの低温処理の工程がすべて終わりました。

来年の夏までこの地とはお別れです。



後はすべて岡山の温室での作業になり、1ヶ月後には、待ちに待ったデンドロビュームが開花してきます。

開花が始まれば、これまで以上に忙しいシーズンに突入です。