Sep 26, 2012

播種から2年後の様子

デンドロビュームの播種から2年経ちました。


前回の投稿では、春までの開花期の忙しい時期を過ぎ、やっと植え込みに取り掛かる事が出来る状況をレポートしました。  参照→ 播種から1年7ヶ月後の様子


実生苗の今の様子はどうでしょうか?
大半がポリ鉢への植え込みを完了し、随分様変わりしたように見えるかも知れません。

しっかりとした苗に見えますね。でも、これは大量にある今年の実生苗のほんの一部、生育の早いごく一部の苗にすぎません。


5月からの約4ヶ月の間、コミュニティポットで生長した実生苗は、大きな苗から順次、コミュニティポットをほぐし、ポリ鉢へ個別に植え込みされていきました。

何度か書きましたが、すべてが実生であるため、全てが異なる品種といってもよく、違う性質を持っています。なかでも生育の差はとても大きいのです。




植え込み作業は簡単ではありません。
数が多いことはもちろんですが、大切な次世代を担う実生苗です。
混入があっては大変です。すべてがダメになります。交配ごとに慎重に確認をしながらの作業で、神経を使います。







ひろげた新聞紙の上は、同じ交配の同じ鞘からとった種の実生苗です。
ほぐしてみるとよく分かりますが、同じ交配からの苗でもバルブ長、節間、葉の大きさ、根の量に既に大きな差が出ています。
この差は肥培管理によるものか、あるいは品種特性によるものかははっきりとは確認できませんが、ここでもまた良苗のみが選抜され、植え込みがなされます。品質の劣る苗は淘汰されます。





今日植え込みした苗は、この投稿の最初に登場した5月に植え込み済みの実生苗の写真と比べると少し頼りない気がしますが、
来春の新芽のスタート時には揃って良い新芽を伸ばしてくれると思います。

開花まではまだまだです。