Apr 20, 2013

アメリカへ向けて苗の輸出

今月は海外へ向けての苗の輸出も多く控えています。
しかもそのすべて月の後半にかけてという非常にきついスケジュールです。
貨物の搭載日が決まっている以上、ものが植物ですから消毒、検疫、通関と決まったスケジュールをこなす以外にありません。 



輸出される植物は検疫を受けて病害虫の問題がないことを証明してもらわないと輸出の許可が降りません。
写真はアメリカに送る苗です。ベアルートと言って土を落として 根っこだけにします。




これは培養土へ含まれる害虫、特にセンチュウ類の侵入を防ぐ事を目的としており、ベアルートにより、取り除いたベラボンまで持ち込み、3日間かけて検査を受けました。
昨年からより培養土への規制が強化されたようです。
検査官の話によれば、仮にほぐしたベラボンからセンチュウが出た場合、それが死骸であっても輸出許可は出せないとのこと。とても厳しいですね。



海外から植物の病害虫の侵入による自国の農作物への被害を防ぐための規制です。非常に厳しいですが仕方ありません。
 ここまでほぐしてしまうと、特に先端部分の細い根はほとんど傷んでしまい、根の機能はダメになっています。


  
もちろんデンドロビュームは大変強い植物ですからこの程度では枯れてしまうことはありませんが、ここまで大きくした植物をこのような状態にすることにはいつもながら抵抗を覚えます。
早く目的地に届いて新しい鉢に植えて貰えるといいのですが。