Jan 9, 2011

RHSの登録品種を調べる その2

RHSの登録品種について、前回は交配名を検索して、登録者、作出者、登録年月日、交配親である種子親(母株)、花粉親(父株)を調べることができるという内容で投稿しました。
「RHSの登録品種を調べる その1」を参照
http://yamamotodendrobiums.blogspot.com/2011/01/rhs1.html


今回は二つの交配親から、その交配の結果、誕生した新しい品種にどのような名前がつけられているかを調べてみます。

例えば、弊社でご購入いただいたデンドロビュームの品種名が◯◯◯◯◯×◯◯◯◯◯というように交配親のみの記載の未登録株であったなら、数年後、正式に国際登録されているかも知れません。そのような場合にはRHSのサイト上で、親株の組み合わせから交配名が検索できます。


まず、前回同様に以下をクリックしてRHSの検索ページに行ってみましょう。

The International Orchid Register のページ
http://apps.rhs.org.uk/horticulturaldatabase/orchidregister/ 





The International Orchid Registerのページトップです。

「Parentage search」のタブをクリックします。






このような画面になります。
Genusとは「属名」のこと。
Grexとは 「交配名」「品種名」のことです。
ここでは例として、お手元のデンドロビュームの苗のラベルにDen.(Wave King x Sweet Pinky)と書いてあったとします。







それぞれに「属名」、「交配名」を入力し、SEARCHボタンをクリックします。





1件、該当する品種Den. Moon Lover がありました。

Moon Loverをクリックします。







登録者、作出者、登録年月日、交配親である種子親(母株)、花粉親(父株)がわかります。
あなたが過去にDen.(Wave King x Sweet Pinky)として購入した苗は2010年4月21日にDen. Moon Loverとして山本二郎によって登録されたことがわかります。


お手元に交配親しか記載のないラベルの付いた株をお持ちの場合、是非お試しください。
何か新しい名前が付いているかも知れません。
もしも検索の結果、新たに交配名が登録されていたならば、ラベルにも新しい品種名を記載してあげてください。

※このように大変便利に使えるページなのですが一つ気をつけたいことがあります。
RHSの登録には、種子親(母株)、花粉親(父株)が明記、区別されていますので、検索にも影響します。
本来、種子親(母株)、花粉親(父株)が逆の交配であっても交配名は同じなのですが、ここRHSのサイトでの検索においては、登録時の種子親(母株)、花粉親(父株)が厳密に参照されています。
もしも、親株である二つの品種名を入力して、結果が得られなかった場合は、念のため組み合わせを逆にして検索することも必要です。



次回はこの検索ページを利用して、さらに便利な使い方を紹介してみます。