Jan 20, 2012

品種によって開花時期が異なります

和紙に包まれ、たくさん並んだデンドロビュームはスイートピンキー‘モモコ’。
注文のため市場に向けて出荷されていきます。






でもスイートピンキー‘モモコ’はこれが今シーズン最後の出荷です。

人気品種のスイートピンキーをずっと販売したいところですが、モモコは早生品種であるため2月以降に開花させることは非常に困難です。大半がすでに年末に咲いてしまっています。


デンドロビュームにも大きく分けて早生、中生、晩生のような品種間での生育期間の違いがあり、それにより開花時期が異なってきます。




デンドロビュームの止め葉が出た後にバルブ(茎)の充実に要する期間が短い品種は開花が早く、早生品種と呼ばれ、山上げが可能であり、年末のギフトシーズンに開花が間に合う品種を指します。


反対にバルブ(茎)の充実に要する期間が長い品種ほど、開花が遅くなります。母の日に開花させるような品種は晩生品種といってよいでしょう。






早生・中生・晩生と言うと、果物や野菜を思い出しますが、これは早生・中生・晩生の品種を組み合わせて育てることで、長い期間に渡って作物を収穫を続けることを狙ったものです。
 

同様に、デンドロビュームの生産者は品種特性を利用して、品種を上手く組み合わせて、年末ギフトから母の日まで継続して出荷を可能にしています。