May 19, 2012

デンドロビュームを戸外で管理しましょう

5月に入ってから安定しない天気が続き、特に関東地方では竜巻や雹が降ったりと信じられない天気が続いていました。

GWの連休明けに屋内のデンドロビュームを外へ出そうと考えていた方、なかなかタイミングが掴めずにいた方も多いのでは?

良い花を咲かせるためには、5月から9月頃までの生育期間中に、いかに新芽を伸ばし、茎を太らせるかにかかっています。

まだ室内においている方、これからの時期、デンドロビュームを明るく風通しの良い戸外で過ごさせてやりましょう。


「花が済んだらどうするの?」という問い合わせの電話が今でも毎日数件ありますが、外に出してやりましょうとお伝えています。

「家の中ではダメですか?」とおっしゃる方がたまにいらっしゃいますが、生育のことを考えれば断然外のほうが良いとお答えしています。



写真は弊社研究温室内の様子です。
葉っぱがキラキラと目に眩しいくらいです。




晴天時のハウス内は朝から30度近くまで温度が上がります。
天窓が開き、温度調整が出来ますが、屋根があるせいで風通しを遮られて、暑いくらいです。


そこで、温室内では循環扇や換気扇を回してハウス内の空気を循環させて、強制的に空気を動かしますが、やはり自然の通風にはかないません。

全てではありませんが、我々の栽培場の一部でも生育を良くするために、夏の間を戸外で栽培をします。
その出来は比べ物にならないほどの茎の充実をもたらしてくれます。



光線、風、肥料、水、がバランスよく整った環境であれば最高ですね。

雨が2~3日続くような天気の場合は、黒斑病など斑点病の原因になりますので注意します。
朝まで葉が濡れたままのような状況であれば、軒下などにいれて雨を避けてやる方が良いでしょう。

 





デンドロビュームにとって大切な生育期を心地良い戸外で過ごさせて、秋までに立派な株に仕立ててやりましょう。