Jul 7, 2012

RHSへの登録申請をしました

英国王立園芸協会RHS)へ新しい交配の登録申請書類を作成しました。

作業が遅れ、前回から随分時間が経ってしまいました。
毎年交配作業は続きますので、必要な交配の登録は漏らさず行わなければなりません。
これを怠ると、あらゆる場面で不都合が出てきます。
皆樣に販売する苗も未登録で名前の無いまま販売しなくてはなりません。


もちろん、すべての交配を登録するわけではなく、将来的に商品として販売していく品種が対象です。
英国王立園芸協会RHS)ではサンダーズリストというランの交配の戸籍にあたる登録リストがあり、1852年にランの人工交配が初めて成功して以来、園芸品種としてのランの交配が正確に記録し、残されています。   こちらを参照→RHSへの品種登録について

横着をして、この作業を先延ばしにすると、いざその品種に名前をつけようとしても、その親の品種が未登録であった場合、この基礎交配部分に当たる2代、3代前の交配についても遡って登録を行わなければならないから大変です。


添付する画像データも、現在はデジタルカメラへ移行してデータそのものが扱いやすく便利になりましたが、以前はすべてフィルムでの管理、保存でしたからその整理には大変な手間がかかります。
ポジフィルムそのものが傷、汚れやの影響を直接受けることもあり、その扱いも気を使うものでした。


現在でも、古い交配を登録する必要があるときはこのポジフィルムを添付して申請することもあります。



今回申請したのは10品種ですが、名前をつけるのも大変です。
本命品種には予め用意した名前やいつか使おうと温めてきた名前も当然ありますが、 それにしても一度に10個の名前を考えるのは非常に悩みます。しかも、それぞれ第二候補まで付けておく必要があります。
万一、第二候補になってもいいように、 仮にそれが本命品種ではなく、その交配の過程の基礎交配部分であってもちゃんとした名前を考えてあげたいですよね。