Aug 18, 2010

高温に注意

立秋を過ぎたというのに、猛暑日の連続で人間だけでなくデンドロビュームも参ってしまいますね。
今週に入ってからの高温と強光線でデンドロビュームに葉焼けや高温障害を起こした方も多いと思います。

葉焼けの症状

症状がひどい場合はバルブ(茎)の細胞組織まで破壊してしまいます。


高温障害で茎が被害に


デンドロビュームは日光を好む植物ではありますが、風通しの悪い場所で高温、強光線が続くと高温障害で葉だけでなく植物体そのものがだめになることもあります。
 ノビル系デンドロビュームの原産地においては高い樹の枝に着生し、光線は強くても常に風が吹き、朝夕はさわやかな気候であることが知られています。

高温障害の発生は置き場所、栽培環境に大きく左右されますが、具体的な症状、被害が出ていなくても植物からのサインで現在の置き場所や栽培環境が適切かどうか判断することも出来ます。


葉が内側へ巻いている様子

このように葉が内側へ巻いてきているのがわかるでしょうか?
デンドロビュームが光線を嫌って 自ら葉を丸め、光線が当たらないようにしています。
この様子から、このデンドロビュームにとっては今の環境が光線が強すぎると判断してよいと思います。
葉に直射日光が当たると、葉の表面温度は異常に上昇します。すぐに症状が出ないとしても生育のスピードはは鈍り、その後の栽培にも大きく影響してきます。
このような場合、直ちに遮光を したり、通風を良くするなどの措置が必要でしょう。

通常の健全な葉の展開

光沢があり順調な生育を遂げている葉との違いは歴然です。


残暑は厳しいようで、今後の温度管理にも引き続き注意が必要です。