Aug 20, 2010

寄植え作業は終盤に

5月にスタートした寄植え作業は終盤を迎えました。
温室内は陶器鉢に寄植えされたデンドロビュームが所狭しと並んでゆきます。



 これらの鉢は品種ごとに管理され、早咲き種は年末開花へ向けて山上げ栽培へ、遅咲き種は年明け以降のそれぞれの注文やイベントに合わせて温度管理が為され、開花調整が行われます。



 新品種の試験栽培なども含めると一シーズンに100品種近い鉢物用栽培品種があるため大変な作業です。



管理としては、まずはこれから秋にかけて根をしっかりと張らせてやることが重要です。
低温処理や開花時に根張りが悪いと良い花が咲きません。
根痛みが原因で蕾が落ちたり、 花保ちが悪かったりもします。
花の大きさや、花数も根の量に影響されます。

これはみなさまの趣味栽培においても同様で、根張りの悪い株は冬場に水やりの失敗をしたり、その結果、根を痛めて開花時に良い花が咲かなかったりします。
このため、温室のない一般家庭での管理であれば、あまり遅い時期の植え替えはお勧めできません。
春の植え替えに比べて新しい植え込み材料に根が回る期間が短いからです。

「デンドロビュームは根が命。」

しっかり根を張らせて、よい花を咲かせましょう。