May 23, 2011

播種から8ヶ月後の様子

デンドロビュームの播種から約8ヶ月経ちました。


2ヶ月前の3月23日の投稿では播種から6ヶ月経ったフラスコの様子を紹介しました。

これがその時の画像です。
小さいながらも品種ごとに個性が出てきた様子をを紹介しました。




播種後約6ヶ月経過したフラスコ苗




そして現在、上の画像撮影時からさらに2ヶ月たった様子をご覧ください。
播種後からは約8ヶ月経過しています。





フラスコ内で大きく伸びた苗はたくさんの葉と根を展開し、ひしめき合っています。



十分に生育した幼苗は根も溢れ、フラスコ内だけでは窮屈になってきました。
フラスコの外、コミュニティポットへ植え出しが必要になってきました。






フラスコから取り出し、根に残った寒天培地を良く洗い、綺麗に取り除いてやります。






ここでは素焼き鉢を使用。プロミックスにバーミキュライトを配合したコンポストを使用します。



フラスコ内で高湿度に保たれていた苗は植え替え直後は環境の変化により、強光線やつよい風に当てるとすぐに痛んでしまいます。

これまでとまったく異なる環境へ慣らせるため、通常の育苗よりもさらに明るさを抑えた遮光ネット下での管理が必要です。
しばらくは灌水も慎重に、徐々に外の環境に慣らしてやります。



メリクロン苗と違い、品種によって大きさが不揃いのため、1つの鉢に植える本数は5から8本と異なりますが、同一交配の種からは大体140から150本程の苗を植えてやります。
フラスコ内の苗の本数はそれ以上ですから、ここでも苗の選抜が行われたことになります。


すべての交配が結実し、播種、そして発芽に至るわけではないのですが、昨年の交配実績から計算しておよそ4万本近くの実生苗がフラスコから出されることになります。



ここでコミュニティポットに植えられた苗も大きくなれば次には単独で、ビニールポットへ植え込みがなされますが、その時は再び、選抜されて良い苗だけが残されていきます。



播種から約8ヶ月でフラスコの外へ出た実生苗ですが、開花まではまだまだ長くかかります。
引き続きこの実生苗の生長を見ていきたいと思います。