May 8, 2011

ホワイトポニー‘アカマツ’

Den.White Pony 'Akamatsu' AM/AOS
(Den.Anglow x Den.Red Star)  1975年RHS登録
ホワイトポニー‘アカマツ’



Den.White Pony 'Akamatsu' AM/AOS

白色の丸弁良型の大輪花でリップに紫紺色の目が入ります。
この品種は紅紫系の交配によって生まれた白花であり、花保ちの大変良いのが特徴である。茎は良く伸び花つきも良い。


Den.White Pony 'Akamatsu' AM/AOS

品種説明にも書いてありますが、このホワイトポニー‘アカマツ’は紅紫系同士の交配によって生まれたデンドロビュームです。

ホワイトポニー‘アカマツ’の作出には次のようなエピソードがあります。

デンドロビューム育種家である山本二郎は1970年代前半までにデンドロビュームの花保ちの改良に大半は成功しましたが、白花系だけはなかなか思うように花保ちが改善されませんでした。

そこで、これまでの経験と高度の技術を駆使し、紅紫花とピンク花の交配によって、花保ちの良い白花を作出しようと考え、交配作業をしていたのです。
その時、交配作業を見守っていたある研修生が「先生、そのような交配をすると、さぞや紅紫の立派な大輪 花が咲くのでしょうね」と言うのです。
山本二郎は白花を作りたいと思って交配しているのだと説明すると、その研修生は「先生、冗談でしょう」と信用しませんでした。
その研修生が数年間の研修を終え、ふる里の熊本に帰郷することになった時、山本二郎はこの紅紫花とピンク花の交配による実生苗を 数株プレゼントすることにしたのです。

それから2年がたち、その元研修生から報告がありました。「先生の言われた通り、白花の大輪花が咲きました」と。

この品種はホワイトポニーと名づけて、英国王立 園芸協会に国際登録しましたが、優良固体の固体名はこの元研修生である赤松氏からとってアカマツとしました。
この白花は、山本二郎が期待を込めて交配をしたとおり、花保ちが極めて良いのが特徴でした。
そして、後にアメリカ蘭協会(AOS)の品評会にてAM/AOSに入賞したのです。



下の画像は35年前の初花の開花時のスライド写真

Den.White Pony 'Akamatsu' AM/AOS



ホワイトポニー‘アカマツ’に興味をお持ちの方はこちらをご覧ください。

http://item.rakuten.co.jp/dendro/1400925/