Jun 24, 2011

まだ6月ですが

連日、気温の話題ばかりで申し訳ありませんが、6月だからとうっかりしていると、葉焼けや高温障害を起こしそうな気温が続いています。


今日のお昼頃の温度です


いつもの年なら梅雨明け後のアドバイスですが、気をつけておきたいことを書いておきます。


戸外へ出して、しっかりと太陽光線に当てるのは良いことなのですが、それも十分な風通しや、十分な水やりが行き届いていればという条件も必要になってきます。




こんな症状が出ていませんか?
葉の色が薄く、元気が無い。または葉が内側へ巻いてきている。

葉が内側へ巻いている様子
葉が内側へ巻いてきているのがわかるでしょうか?
デンドロビュームが光線を嫌って 自ら葉を丸め、光線が当たらないようにしています。
この様子から、このデンドロビュームにとっては今の環境が光線が強すぎると判断してよいと思います。





以下の写真はもう取り返しのつかない結果ですが、このようにならないためには、早めに遮光をしたり、風通しの良い場所の確保など対策を考えておくべきでしょう。

葉焼けの症状

症状がひどい場合はバルブ(茎)の細胞組織まで破壊してしまいます。


高温障害で茎の組織が破壊されています


デンドロビュームは日光を好む植物ではありますが、風通しの悪い場所で高温、強光線が続くと高温障害で葉だけでなく植物体そのものがだめになることもあります。
 ノビル系デンドロビュームの原産地においては高い樹の枝に着生し、光線は強くても常に風が吹き、朝夕はさわやかな気候であることが知られています。









このように具体的な症状、被害が出ていなくても植物からのサインで現在の置き場所や栽培環境が適切かどうか判断することも出来きるのです。

デンドロは丈夫だからと直射光線下で夏を過ごす方もいらっしゃるようですが、デンドロビュームの健全な生育を望むのであれば、多少の気配りをしてやったほうが、春には良い花を咲かせて応えてくれると思います。