Jun 15, 2011

コガネムシ類による被害


デンドロビュームの栽培温室では日中は、気温も高く開放状態での管理になるため温室の外からの害虫にも狙われやすくなります。





今日見つけた写真の食害痕はヨトウムシやナメクジとは違う、これまでにないひどい状況です。











犯人はドウガネブイブイでした。体長2~2.5cmほどのコガネムシ。名前の由来は羽の色が銅金色であることからのようです。
これらコガネムシの仲間は元々は幼虫の時に畑の作物の根を食べるため、ネキリムシとも呼ばれ、害虫として農家から嫌われています。
デンドロビュームの場合、被害に合うのは成虫になった後、特にこの時期に外部から飛来してきて葉を食害するのです。




ドウガネブイブイは大食漢で食害も激しく、僅か一晩のうちに葉の機能を大きく損なうほどの被害に合うこともありますので、注意が必要でしょう。
写真の食害もたった一匹によるものでした。日中に温室内に忍び込んで、昨晩のうちにやられたようです。


一般家庭でもすでに戸外での栽培に切り替えられていると思います。
いくら気を付けていても、周囲の畑や草むらから飛来してくるため、殺虫剤の散布あるいは家庭用の小さな電撃殺虫器による駆除もあまり効果がありません。小さな電撃殺虫器の場合はむしろ、近辺からあらゆる害虫を寄せ集めることになるため屋外では使用しないようにします。

コガネムシ類の場合、例え殺虫剤をかけても効果が出るまでにあっという間に葉を食べられてしまう上に、追い払ってもそのうち戻ってくる、あるいは別の虫が飛来してきます。


対策としては、虫の苦手な人には難しいことかも知れませんが、見つけ次第、捕殺、駆除するのが最も有効です。