Oct 1, 2011

10月になりました

季節はすっかり秋になりました。

日中は心地よく、朝は少し肌寒い日が続きます。
この時期は一雨ごとに寒さが増すと言われますが、今週末の雨の後は更に冷え込む予報も出ています。


デンドロビュームの10月の管理については昨年ブログでまとめた

デンドロビュームの10月の管理 http://yamamotodendrobiums.blogspot.com/2010/10/10.html

を参考にしてください。

秋の管理は置き場所1つ、水やり1つで今後の開花に大きな影響を与えることになります。是非しっかりと読んで参考になさってください。







さて、下の写真は、現在山上げ場にある低温処理中のデンドロビュームの様子です。
岡山の県北の山間部では連日10度以下に最低気温が下がり、確実に低温処理がなされ、デンドロビュームの花芽分化が進んでいます。

デンドロビュームは夜間の最低気温が14度以下の低温に延べ日数で20から25回くらい当てることで花芽分化を起こし、花が咲く準備が出来ます。


この山上げ場でしっかりと低温に当てた後、温室に持ち帰り加温をしてやれば蕾が膨らみ、花が咲くわけです。







10月以降は山上げ場では低温多湿により病気の発生を抑えるため、屋根にビニールを掛けてやります。
ここ数日、冷たい雨に打たれています

低温に十分に当たり次第、順次山下げをするわけですが、開花調整のため一度には山下げ、加温しません。予約分など、既に注文の入っている品種については開花時期を調整してやる必要があります。

遅いものは10月いっぱいまでここで管理されますので、屋根がないと霜にあたって葉を落とすこともあります。
※ 「山上げ」の反対で加温のために山から植物を持ち帰ることを「山下げ」と言います。 

山の天候は変わりやすく、これまでも10月の終わりに雪の予報が出たため、慌てて岡山市内から県北まで何往復も山下げをするようなこともありました。


片道3時間以上離れた岡山の温室と山上げ場との行き来では、緊急の対応が出ないため突然の天候の変化には随分と気を揉まされます。