Oct 11, 2011

霜を避けるために

 デンドロビュームは本当に丈夫な植物です。

ここ恩原高原では連日5度前後の最低気温ですが、デンドロビュームは非常に良い状態を保っています。

この日は2度まで下がっています


そんなに気温が低くて大丈夫ですかという問い合わせをいただきます。本来、低温処理にはここまで低い気温は必要ありませんが、自然の温度変化はコントロールできません。特に山の気温は急激に変化します。



 朝日が昇るとキンキンに冷えた植物には水滴がびっしりと付着します。





7、8年ほど前のことですが10月の終わり、岡山の県北は突然の雪の予報になりました。ビニールがかかっているとはいえ、予想気温は0度です。

慌ててトラックで現場に駆けつけると温度計は予想をさらに下回るマイナス2度でした。 

幸い、乾燥状態で鉢の中が湿っていなかったのとビニールがかかっていたため、雪に直接触れることがなかったため植物は全く痛んではいませんでした。
鉢の中が湿っていれば、恐らくダメになっていたでしょう。

ホッとする間もなく、積み込み作業を含めると往復6時間以上の道のりを3往復して植物をすべて運び切ったこともあります。

この時改めて、デンドロビュームが低温に強い植物であると実感しました。


さすがに霜が直接葉にかかると、葉や茎を傷めることが心配されます。また、冷たい雨は葉の病気を引き起こしますので低温処理中の簡易ハウスにはビニールが掛けられます。

写真は恩原高原と、上齋原にある2ヶ所の山上げ場にビニールが掛けられたところです。








これから、十分に低温にあたった鉢から温室へ持ち帰りますが、遅いものは10月下旬まで、ここで管理されます。