Sep 14, 2011

恩原高原への山上げ

昨日のブログでも触れましたが、さっそく岡山県鏡野町上齋原にある恩原高原へデンドロビュームの山上げです。






恩原高原は岡山県と鳥取県との県境に位置する標高700m~1000mの高原です。ここはスキー場としても有名で、冬ともなればスキー客が大勢訪れる場所です。

山上げの場所へはこのスキー場を横目で通り過ぎ、山頂付近まで一気に登ることになります。




この先は町営の牧場もあります。もちろん許可を得ての入山です。

昨年の口蹄疫問題で、ここでも今だに人、車の出入りは厳しいのです。入口付近は消毒剤で真っ白。



少し進むと、先日の台風12号の影響がここにも。
雨で土砂が流失、アスファルトの中が空洞になっているのでしょうか?



不安を覚えますが、このまま帰るわけにはいきません。両輪でまたいで何とかやり過ごします。





急な傾斜を一気に登るとそこには美しい景色が開けてきます。




ここはほぼ山頂付近、標高1000M程でしょう。見渡すかぎり美しい緑で圧倒されます。



鳥取扇ノ山等、他の山上げ場にも共通しますが、とにかく、空気が良くて、景色が良くて、これが仕事でなければ最高の場所なのですが。









そして、肝心の山上げ株を下ろすのははこの細いパイプハウスの中です。
今はまだ、葉焼け防止の遮光ネットのみの簡単なものですが、本格的に気温が下がり始める今月末には屋根にビニールも掛けてやります。
これは雨に当たって葉に病気が出るのを防ぐのと、万一の霜に備えての措置です。

山の天気は突然変化します。スキー場になるくらいの地域ですから、急に冷え込んで植物が傷んだり、雪が降ってダメにしたりと過去にはそのような経験が何度もあります。
片道3時間近くかかる遠い場所での管理は大変不安なものです。












華やかな洋らんデンドロビュームですが開花のための作業は大変地道なものです。
この場所をデンドロビュームで埋めるためにこれから何度も通います。