Sep 19, 2011

秋の長雨に注意しましょう

ここ数日、秋雨前線が停滞して、全国的に不安定な天気が続いています。
台風の影響もあり、雨風共に心配な週になりそうです。


デンドロビュームのバルブの充実のためにも日中は戸外でしっかりと太陽光線に当ててやりたいところですが、朝夕の気温が急に涼しくなって、黒斑病などの斑点性の病害の発生に注意が必要な時期になってきました。


雨に打たれて、朝方冷え込むような低温多湿の条件が整うといわゆる黒斑病が発生しやすくなります。
健全な葉に、褐色や、茶褐色、黒色の斑点が生じ、次第に拡がって葉全体が黄変し落葉してしまいます。










山本デンドロビューム園ではこの時期、黒斑病等の葉の病気の発生を最小限に抑えるために定期的に殺菌剤の予防散布を行っています。








殺菌剤として散布されるトップジンM水和剤などは浸透移行性により、治療効果だけでなく予防効果や残効性が期待できますので、梅雨シーズンと秋の長雨のシーズンの前に予防散布を行うだけでも、病害発生の予防効果は充分期待できます。

葉の白い点は薬剤散布の痕










斑点性の病害の予防薬としては、トップジンM水和剤やダイファー水和剤、ベンレート水和剤などの散布が有効ですが、これらの農薬はホームセンター、園芸店でも購入でき、毎年斑点病の発生で困っている方は、発生後の薬剤散布よりは、あらかじめ予防散布を行うと効果的でしょう。


もちろん雨降りが予想されるときは、軒下に入れるなど夜間に葉を濡らさない様な栽培環境への工夫をすることでより確実に病気の発生を抑えてくれます。通風を良くし環境を整えてやることも重要です。