Mar 24, 2012

バニラの受粉

バニラビーンズを得ようとすれば、花が咲いて来るのを見逃さず受粉を行う必要があります。

バニラの花の寿命はとても短いもので、開花直後に受粉させてやらなければ、その花は昼過ぎには枯れてしまいます。





写真は受粉直後のものです。リップが長く筒状で邪魔なのでリップを裂いて、ずい柱を露出させて、雌しべに花粉をつけてやます。




うまく授粉できた花は萎れても、そのまま枯れ落ちることなく、くっついています。
しかし、うまく授粉できなかったものは翌日には萎れて落ちるためすぐに結果がわかるのです。




さて、そのバニラの花ですがバニラの甘い香りがするのかとよく聞かれます
答えはNOです。
バニラの花からは良い香りと言うよりも青臭い匂いしかせず、甘いバニラビーンズのかけらも感じさせません。

そのかわり、 どこから出てくるのか、蕾の周囲に沢山の蜜が溢れます。






受粉作業の後には手指がベタベタになるほどです。
蜜がなぜこれほど分泌されるのかは不明ですが、試しに味見をしたらとっても甘いものでした。




この緑鮮やかな葉や茎の様子はとても魅力的ですね。
このバニラをご自宅で育ててみようと思った方はこちらで入手可能です。

バニラの苗 http://item.rakuten.co.jp/dendro/10000461/

十分に成熟した茎からの挿し木繁殖ですので、新たに展開する新芽もかなりしっかりした太さで、葉も大きいため早い生育が期待できます。
冬場の低温さえやり過ごせば観葉植物としてはもちろんですが、花を楽しむのも夢ではないかもしれません。

バニラを育ててみようという方はこちらの育て方もご覧下さい。

バニラを育ててみる その1

バニラを育ててみる その2