Mar 27, 2012

鮮やかな発色のためには

グリーンサプライズ‘ウインディー’の花が開花しました。
花弁のグリーンが鮮やかで見本写真以上に 美しいと感じました。



その逆で、ご自宅での栽培において本来の花色が出なかったり、花は咲いたが見本写真と違うと感じることがありませんか?

デンドロビュームの花色は開花時の栽培環境に大きく影響しています。

純粋に花色、花型だけを追求すれば、昼夜の温度差を保ちつつ、低温でゆっくり咲かせた方が花型の整った、色鮮やかな大きく良い花になるのです。

ところが一般家庭での栽培においては、早く花を楽しみたいという一心でつい開花期の部屋の温度を高く保ちすぎているようです。

今の時期なら、日中の温度が高すぎたり、光線が強すぎたり、お部屋の暖房で夜間も温度か高いままというご家庭も少なくないでしょう。
昼間の高温は花色に影響があるだけででなく、花の大きさにもおよびます。

下の写真のように同じ品種であっても、冴えない黄色の別の花のように見えてしまうかも知れません。


我々のように営利で鉢物を栽培する者にとっては、低温でじっくりと時間をかけて開花させるわけにはいきませんが、少なくとも昼夜の温度差の維持、日中の高温、強光線を避けることは常に気にかけて栽培をしています。


以下は昨年の投稿ですが、温度環境が花色に与える影響についてカントリーガール‘ワラベウタ’を実際に開花比較して記載しています。

開花時の環境に注意します
http://yamamotodendrobiums.blogspot.jp/2011/02/blog-post_15.html