Nov 9, 2010

戸外から取り込むタイミング

9日の岡山市は風の冷たい大荒れの一日でした。

政津農場の一角にあるビニール張りの屋根だけの簡易ハウスは強風でビニールが吹き飛ばされそうで、戸外での管理はそろそろ限界です。
日中の気温も低く、夕方近くになると一気に温度が下がってきました。
更に、夜に向かってどんどん冷えてきそうです。もう冬の天気ですね。

明日の岡山市の予想最低気温は9度ですが政津農場のある場所はさらに2~3度低いはずです。

夕方4時を過ぎた外の気温は11.6℃

年明け出荷用に夏から継続して戸外で管理してきたデンドロビュームをそろそろ温室に取り込む必要があります。
花芽分化に必要な低温にも25回以上当たっていますし、必要以上に低い温度にさらすと葉を落としたり、株を弱らせることにもなります。

今週中に取り込めば、温室での加温栽培で新年からの開花にも間に合います。


花芽が確認できる株もあります

写真の品種はスイートピンキー‘モモコ’です。既に花芽が確認できます。

最低気温が14度を下回るようになってからは水やりの頻度は10日に一回のペースでしたが、バルブ(茎)も 瑞々しく、充実しており、葉も艶があり落葉も見られません。


※気温の低い時は乾かし気味の管理が鉄則であり、大量の水やりで鉢の中が湿ったまま低温に当たると一夜にして根を痛め、葉が全部黄変し落葉することさえあります。
また、バルブ(茎)にシワが出るほど極端な乾燥は落葉を促進し、バルブ(茎)全体に落葉が及ぶと開花時に良い花を咲かせる事が出来ません。




低温には既に25回以上当たっています




関東以北の地域では既に室内での管理に移っていると思われますが、今も戸外で管理されている地域の皆様は最低気温に気を配り、最低気温が7~8度になるようなら、 そろそろ室内に取り込む準備をされてはいかがですか。
まだ低温の回数が足りないと言う場合も、暖房のない窓辺や玄関に置けば、室内の低温で充分です。

デンドロビュームの花芽分化については以下の記事を参考にしてください。
http://yamamotodendrobiums.blogspot.com/2010/10/blog-post_19.html

うっかり霜に当てて、葉を全部振るってしまわないよう気をつけてください。