バニラの育て方 (一般的な管理をお知らせします)
学名 Vanilla.planifolia(バニラ) ラン科 バニラ属
原産地 メキシコ南部、西インド諸島
香料植物として、世界の熱帯地域で大量に栽培されています。葉は肉質の楕円形で、長さ約20cmくらいです。黄緑色の花を咲かせ、実をつけます。果実は長さ15~30cmの細長い円筒形で、インゲンマメの莢(さや)に似た形をしている。このことから、この果実を「バニラビーンズ(Vanilla beans)」と呼ばれています。
バニラの花 |
バニラの置き場所
バニラは熱帯地域で大量に栽培されています。
一年中、高温多湿を好みます。春から初秋にかけては戸外での管理でOKです。
最低温度10℃以上を保つようにしてください。寒さに弱いので冬の管理がポイントになります。
冬季中は、夜間の窓辺や極端に温度の下がる場所は避けます。日中は窓辺の日当たりの良い場所へ、夜は暖かい場所に移動させてください。
繁殖力旺盛なバニラ |
バニラの水やり
多湿を好みますので、春から夏の生育期は鉢土の表面が乾き始めたら、鉢底から出るくらいたっぷりと与えます。高温期には時々葉水も与えましょう。秋から冬はやや控え気味に。いずれの季節もやり過ぎには注意が必要です。必ず乾いてから次の水をやるように心がけます。
バニラの肥料
春から夏の生育期にマグアンプなどの緩効性肥料を1回与えるか、ハイポネックスなどの液体肥料をこの期間に2週間に1回程度与えます。それ以外には必要ありません。
バニラの用土
植替え用土には、腐植質のある用土を用います。ホームセンターで手に入る培養土で構いません。
鉢底には軽石や発泡スチロール片など水はけの良いように工夫をします。
バニラの増やし方
バニラの開花
美しいグリーンの花が咲きます。開花は木の勢い、生育にもよりますが、通常4年以上、長い場合は8年くらいかかることもあります。
花が咲いた場合、花の寿命は1日しかないので、開花したらその日のうちに人工受粉させる必要があります。
バニラの花を受粉させる方法は以下のページで詳しく解説していますので、興味がある方は御覧ください。
バニラの受粉
https://yamamotodendrobiums.blogspot.com/2011/05/blog-post_20.html
バニラの人工受粉 |
バニラの営利栽培をお考えの方
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ブログでもバニラの情報を提供しています。