2010/10/15

播種から3週間後の様子

9月23日の投稿でデンドロビュームの播種直後のフラスコの様子を紹介しました。

これがその時の画像です。
寒天培地に小さな種を振り撒いただけの状態でした。



播種直後の様子


 3週間たった様子をご覧ください。
 3週間前と同じフラスコを同じ角度から撮影しました。
ずいぶんと様子が変わっています。



播種後3週間たった様子

播種直後は無数の小さな種の塊がやっと見える程度でしたが、播種後 3週間過ぎる頃には全体が黄緑色になり、発芽しているのがわかります。
それぞれのサイズはまだとても小さいのですが、種子の数が多いので、種子が膨張して発芽した様子が良くわかります。
3倍くらいは大きくなっているでしょうか。






白っぽい種子の塊が綺麗な黄緑色に


まだ、葉や茎や根が判別できるサイズではありませんが、生長していることがよくわかります。
この後の変化も楽しみですね。

趣味栽培の方にとってはデンドロビュームに限らず洋ランの発芽の様子や種子からの生育の様子を見る機会は殆ど無いと思います。
このブログではそのような育種の現場もみなさまに色々とご紹介していきたいと思います。

2010/10/14

Den. Fantasia 'Crown' GM/WOC ,HCC/AOS
ファンタジア‘クラウン’

Den. Fantasia 'Crown' GM/WOC ,HCC/AOS

 (Den.Super Star x Den. Corona)

ファンタジア‘クラウン’GM/WOC,HCC/AOS


ファンタジア‘クラウン’GM/WOC,HCC/AOS


ファンタジア‘クラウン’は発売当時、紅紫系デンドロビュームとしてはの最大級の花でした。
紅紫の花弁に豊大なリップは濃黄色を彩るとても美しく大きな花です。
花梗は太く丈夫で正面咲きに整然と咲く非常に育てやすい品種で、営利生産品種としても充分に通用する花つきと育てやすさから1990年代には全国のデンドロ生産農家でも栽培されていました。
この当時は農水省の品種登録の関係から正式名称のDen.Fantasia 'Crown' ファンタジア‘クラウン’ではなく ファンタジー‘クラウン’として国内では流通していました。





1987年3月に東京都の向ヶ丘遊園で開催された第12回世界蘭会議でファンタジア‘クラウン’はGM/WOC(ゴールドメダル)を受賞しました。
世界蘭会議と言うのは3年に1度、世界各地で開催されるイベントでランに関する研究の発表や展示、審査が行われます。
世界蘭会議が日本で開催されたのはこの時が初めてであり、この日本での開催がきっかけとなり1991年以降、東京ドームで毎年世界らん展日本大賞が開催されるようになったのです。

ファンタジア‘クラウン’(第12回世界蘭会議にて)


さらに1990年には名古屋国際蘭展にてファンタジア‘クラウン’は最高賞のオーキッド オブ ザ イヤーにも選出されました。
国内の洋らん展の中では沖縄国際洋蘭博覧会に次ぐ歴史と伝統ある名古屋国際蘭展のはじめての開催年に栄誉ある最高賞をいただいたのです。


ファンタジア‘クラウン’(第1回名古屋国際蘭展にて)




ファンタジア‘クラウン’はその他にもHCC/AOS(1991年入賞)等の受賞歴を持つデンドロビュームの銘花といえます。






ファンタジア‘クラウン’に興味のある方はこちらをご覧ください。

http://item.rakuten.co.jp/dendro/1429965/

2010/10/13

加温から約2週間後の花芽

山下げ後、加温を開始してから約2週間後の花芽の様子です。

前回の写真からは9日経過しています。
以下のリンクを参考にしてください。
http://yamamotodendrobiums.blogspot.com/2010/10/blog-post_04.html

比較しやすいよう同じ品種、ほぼ同じ部位を撮影してみました。

コメットキング‘アカツキ’の花芽(加温開始から2週間後)

前回はぷっくりと膨らみが確認できる程度でしたが、現在ははっきりとした花芽が確認できます。


コメットキング‘アカツキ’の花芽(加温開始から2週間後)




シーマリー‘スノーキング’の花芽(加温開始から2週間後)

この時期の花芽はとても繊細で注意が必要です。

山本デンドロビューム園の温室内では開花予定日に合わせて日中が28度、夜温が18度で温度管理されていますが、日中は循環扇と換気扇を併用し通風に気を配りながらの管理です。

一般的に花芽分化のための低温管理から加温栽培に移行する際は急激な温度変化により花芽が黄色くなり枯れることがあるため、一気に夜温を上げることはせず徐々に温度を上げ植物を馴らせてやります。
日中も同様に、高温になりすぎるとせっかく付いた花芽が黄変し脱落してしまうので日中の気温にも注意が必要です。

一般家庭の場合、低温管理の後、戸外から屋内のガラス越しの日当たりの良い場所へ移す場合などは光線が強 いと、室温も高くなり蕾が黄変して枯れる場合があるのでレースのカーテンなどで少し遮光をしたほうが良いでしょう。
また冬期に暖房器具による極端な乾燥状態が続くような部屋の場合も蕾が黄変することもあります。

室内に取り込む際の参考にしてください。

2010/10/12

ウスネオイデスの管理

ウスネオイデス(スパニッシュモス)の管理

10月になってからも山本デンドロビューム園鉢物shopではウスネオイデス(スパニッシュモス)の注文が増えています。
秋になっても相変わらずの人気商品のようです。

家庭でのウスネオイデス(スパニッシュモス)の簡単な管理を書いてみます。


ウスネオイデス(スパニッシュモス)はこんな感じで届きます

学名 Tillandsia usneoides チランジア  ウスネオイデス
一般にスパニッシュモスやサルオガセモドキと呼ばれます。
エアープランツの一種。パイナップルの仲間、アナナス科の植物です。

 
ウスネオイデス(スパニッシュモス)


置き場所
ウスネオイデスは空気中の水分を葉面吸収して成長します。
明るく、風通しの良い明るい窓辺などがに吊るしておくと良いでしょう。


真夏の暑い時期は直射日光は避け、高温になる場所も避けて下さい。
冬は
室内であれば充分越冬できます。
ただし、窓辺や極端に温度の下がる場所は避けた方が良いでしょう。

団子状に丸めて固めておいたり、風通しの悪い場所へ置くと蒸れてしまい、中心部分が枯れてきたり腐ってきます。

山本デンドロビューム園鉢物shopで販売しているウスネオイデスも大きなかたまりで届きますので、一度ほぐして小分けにすると良いでしょう。



明るく風通しの良い場所を好みます


小分けにして吊るすと良いでしょう

水やり
乾燥に強く、ほとんど水を与えなくても枯れませんが、週に1、2度霧吹きなどでスプレーするとよいでしょう。気温の高い時期は回数を増やして下さい。
春から夏にかけての生育期はハイポネックス等の液肥を2000倍以上に薄めたものを時折かけてやると良いです。


冬場は暖房器具のせいで室内が乾燥し過ぎるのであれば、夏と同様に回数を増やしても良いでしょう。エアコンの風やヒーターの風が直接当たる場所は避けてやります。極端に乾燥して枯れてしまうことがあります。


乾きすぎる場合にはソーキング(水につける)が良いとされていますが、いつまでも濡れた状態が続くと蒸れた状態になりウスネオイデスを腐らせてしまいます。
植物体そのものが呼吸をしていますので、ソーキングをする場合は少し間引いて小さく小分けにして吊るすとソーキング後の乾きも良いでしょう。
 

お客様から伺った失敗例です。
「水に浸けたほうがいい」と言われて 毎日タップリと浸けていたら腐らせてしまったと聞いたことがあります。これは水のやり過ぎが悪いのでは無く、いつまでも植物が濡れた状態が続き、蒸れたり腐ったりといったことが大きな原因と考えられます。
何よりも風通しを好むので、その点に注意して下さい。



生育管理
この植物の性質上、成長し、新たに伸びて増殖していくのと同時に古い組織の部位は自然と枯れ落ちていきます。茶色く枯れた部分は無理に取り除く作業はしません。
生きている部分との境界がわかりにくいためです。あまり細かくちぎると、バラバラになりうまく吊るせなくなります。
この茶色い部分が拡がっていく訳ではないので無理に取り除くよりは、手櫛のように指でといて自然に落ちる部分だけに止めておいても良いと思います。


家庭では春から夏の生育期はどんどん増えていきますが、秋から冬にかけての気温が低い時期は植物としての活動もあまり活発ではありませんので、増えることは無いですが春に暖かくなってから再び増えてきます。




ウスネオイデス(スパニッシュモス)





開花
春には5ミリくらいの緑の小さな花を着けます。小さい花ですが香りもします。

花の時期にお届けする時は梱包の箱の中がウスネオイデスの花の香りでいっぱいになるほどです。



ウスネオイデス(スパニッシュモス)の花
 


手間いらずの不思議な植物です。ぜひ一度育ててみてください。



興味をお持ちの方はこちらをご覧ください。
http://item.rakuten.co.jp/dendro/418910/


2010/10/11

Den. Sweet Poem 'Rabbit'
スイートポエム‘ラビット’

年末ギフト向けのデンドロビューム鉢物商品を紹介します。

Den. Sweet Poem 'Rabbit' 

 (Den. Silky White x Den. Cassiope)

スイートポエム ‘ラビット’   (農林水産省 品種登録番号 17487)



スイートポエム‘ラビット’4.5号


花弁周縁およびリップ中央の目に上品な赤紫色を彩る白系の新品種です。
今までなかった配色で、非常に爽やかでかわいい感じの印象のデンドロビュームです。



スイートポエム‘ラビット’6.5号




ラビットの名のとおり、優しい花型とリップの赤目はとても印象に残り、画像ではわかりにくいですが、弁先にわずかに入る点紅がとてもかわいらしく、花付き旺盛なためボリューム満点の賑やかな鉢物です。 



スイートポエム‘ラビット’

12月上旬より出荷予定。2月下旬頃まで販売予定です。
鉢サイズは4.5号から6.5号まで用意しています。

詳しい出荷時期、価格、数量等、お問い合わせはこちらまで
info@dendrobium.net






2010/10/10

デンドロビュームの質問はいつでもどうぞ

デンドロビュームについての情報をDendrobium Blogで定期的に紹介させていただくようになり、皆様から栽培方法についていろいろと問い合わせをいただく機会が増えてきました。
趣味のデンドロ栽培に役に立つ問い合わせ内容はこちらでも紹介させていただこうと思います。


弊社でご購入いただいた方はもちろんですが、他のお店で買ったデンドロビュームの問い合わせや山本デンドロビューム園の品種でなくても遠慮なくお問い合わせください。

またデンドロ以外のランの仲間は専門の洋ラン業者様を紹介させていただきますので、どこで聞けばいいのかわからない場合でも遠慮なくお問い合わせください。
管理に迷ってしまい誤った対処をするよりは、手遅れになる前に専門のお店に尋ねたほうがきっと良い解決法を教えてくださいます。

下記リンクは日本洋蘭農業協同組合(JOGA)という団体のWebサイトです。
http://www.joga.or.jp/
設立から半世紀以上にもなる由緒ある組織で、洋ランの生産の振興を図り、洋ランの普及に努めています。ラン展のメダル審査などでJOGAと言う言葉を耳にしたことがあると思います。
ここにはあらゆる分野の洋ランの専門のラン園が加盟しています。


JOGA加盟の洋ラン園はこちらのページで確認してください。山本デンドロビューム園も加盟店です。
(以下のページはフレームを使っているためフレーム内ページのみ表示します。)
http://homepage3.nifty.com/joga/joga-link_new.htm

いずれの業者様も洋ランを愛し、洋ランのすばらしさを一般の方に広めることに力を注いでいらっしゃる方ばかりです。
大きな蘭展ではおなじみのお店ばかりですので安心してお問い合わせください。
きっとすばらしいアドバイスをいただけることと思います。
デンドロビュームの原種についても弊社よりも詳しくアドバイスいただけることでしょう。



当然ですがデンドロビュームに関するご質問、お問い合わせは山本デンドロビューム園にお任せください。
メールにていつでもご質問をお受けしております。


問い合わせはinfo@dendrobium.netまで



info@dendrobium.net までいつでもどうぞ。
文章で説明しにくい症状などもメールに画像を添付いただければ、より詳しくアドバイスさせていただくことが出来ます。



2010/10/09

Den. New Eden 'Maxim' ニューエデン ‘マキシム’

過去に作出したデンドロビュームを紹介します。

Den. New Eden 'Maxim' 

 (Den. Dwarf Lady x Den. Onward)

ニューエデン‘マキシム’



Den. New Eden 'Maxim' 



Den. New Eden 'Maxim' 



ウェーブのかかった純白の花弁にグリーンの目が入ります。
まるでカトレアを思わせるような非常に豪華な花型です。
販売期間が短かったため非常に珍しい品種。
カタログには掲載されず、1990年から1992年頃のほんの短い期間、らん展でのみ販売された貴重なデンドロビュームです。



Den. New Eden 'Maxim' 


新バルブに咲きますが、遅咲きの部類に入ります。
一般家庭での栽培では秋までに充分バルブを完成させてから低温にあわせます。
無理に秋に戸外で寒さに当てないよう早めに取り込んで追熟させた方がよく咲きます。




Den. New Eden 'Maxim' 



ニューエデン‘マキシム’に興味のある方はこちらをご覧ください。



お問い合せは info@dendrobium.net まで。


デンドロビュームの専門店

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