2011/07/26

バニラを育ててみる その1

バニラを育ててみる その1


政津農場で育てているバニラですが、「自宅で育てられないか?」とか「苗を売ってください」という問い合わせまできました。

バニラはどちらかというと甘い香りの実ばかりに注目しがちですが、バニラの植物としての特性にもちょっと注目してみます。


バニラはランの仲間


バニラ vanilla (学名 Vanilla planifolia)
あまり知られていませんが実はラン科植物です。

下の写真は政津農場に生えているバニラの木ですが、高さ、幅とも4メートルを超える大株になりましたが、ここまでに10年かかっています。


高さ4メートルを超える大株です。


バニラは熱帯地域の作物


メキシコ、中央アメリカが原産で実際の作物としてのバニラの栽培地域もほとんどが熱帯地域に限られています。
そのため、日本で一般家庭で育てようとする場合は冬の温度が大変気になりますね。

栽培には冬期に10から15度程度保つ必要があるそうですから、そのつもりで、管理しないと冬に枯らしてしまう確立は高そうです。
しかも高温多湿を好むために、いくら暖房をかけて温度を保っていても、お部屋が乾燥しすぎていてはバニラ向きの環境ではありません。

観葉植物として、ネット販売もされているようですが、このあたりのことを認識した上で購入されたほうが良いでしょう。
中には2、3年で開花、 7、8年で成熟すると書かれている資料もありますが、ここの温室では植えてから7年経ってからやっと花が咲きだしました。冬の夜温は16度以上は保てているのですが。

このことから、葉の緑を楽しむだけでなく、花や実をつけようと思う方は3年以上は葉っぱだけで辛抱する必要があるかもしれません。 




バニラの花の寿命はわずか1日


さて、上手く育てることができれば開花、受粉、結実が次の目標になります。

バニラビーンズのイメージばかりでバニラの花を知らない方もいるのではないでしょうか。それは薄グリーンのとても綺麗な花です。ランの花の特徴が感じられます。
しかし、花の寿命は短く、午前中に満開になると お昼には萎れてきます。
わずか一日のみの開花です。この僅かなタイミングで受粉させてバニラビーンズを実らせるのです。


バニラの花

バニラの受粉は難しい


では、バニラの実、バニラビーンズの収穫のためにはどのような作業が必要なのでしょうか?
ただ、花粉をめしべにつけてやるだけなのですが、これがなかなか難しいのです。

花の寿命もたった一日で、朝開花してお昼には萎んでしまうため、慣れるまではバニラの受粉は意外に難しいもので、失敗の連続でした。
詳しくは下記リンクを参照ください。

バニラの受粉させた記事

http://yamamotodendrobiums.blogspot.com/2011/05/blog-post_20.html

受粉後1ヶ月たった様子

このあとは半年以上、成熟をさせてから、収穫、加工となるのです。此処から先の工程はまだ経験がありませんので、いずれご報告させて頂きます。

いかがでしょうか、栽培に適した環境が整えられるという方はチャレンジしても良いのではないでしょうか。


次回は更に詳しくバニラの植物としての性質、細部を見てみましょう。そして実際の増やし方なども解説してみます。







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