2011/05/21

インドヨウ

Den.Indyo
(Den.Felicity x Den.nobile)  1929年RHS登録(登録者 島津氏)
インドヨウ


Den.Indyo インドヨウ



とても古いデンドロビュームの交配種を紹介します。
1920年代、わが国でデンドロビュームの育種が本格的に始まったころの代表的な品種です。
登録者は島津氏。
白弁でリップに紫褐色の目が入る清楚な花。現在の大輪系優良品種の基礎となった非常に貴重な品種です。


Den.Indyo インドヨウ


このインドヨウについては次のようなエピソードがあります。

当時、外交官であった島津氏は手塩にかけた実生苗につぼみがつき、初開花を数日後に控えて、イギリスへ赴任のために日本を離れなければなりませんでした。
その胸中を察したご家族の提案で、この株を荷物とともに船に持ち込み、赴任の途につきました。
そして、船上で栽培管理を続けた甲斐あって、船がインド洋に差し掛かったときに美しい初花を咲かせることに成功したのでした。
この初花は大勢の乗客の賞賛の的となり、島津氏はたいへん感激し、この交配種にDen.Indoyo インドヨウと名づけて国際登録したのです。
この品種はその後,日本に持ち帰られ、多くの愛好家の目を楽しませたのです。


Den.Indyo インドヨウ



Den.Indyo インドヨウ




現在のデンドロビュームと比べれば、花型、草姿は古めかしいものではありますが、当時の趣味家を驚かせたこの花は素朴で清楚な印象。今でも十分楽しむことができます。



1 件のコメント:

萩原孝一 さんのコメント...

初めてそちらの方へお便りさせて頂きます。

そのインドヨウという品種ですが、実は自身が小学生の頃に読んだ「デンドロビューム」(山本二郎 著 長岡書店発行)で初めてお目に掛かった品種の一つです。

ただ、長らく本種がどういう品種なのが解らなかったので今回のブログ記事でようやくその全貌を知る事が出来てまことに光栄です。

でも個人的には、そのインドヨウを優れた原種によるリバイバル交配によって作出すれば大変面白いと思うのですがどうでしょうか。(現在では基礎的原種でもあるノビルを始め優秀な個体の原種があちこちから出てるので)

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