2012/11/06

名前は大切ですね

デンドロビュームの新品種の名前の登録作業をしています。

実はこれが一番悩む作業です。

名前で売れたり、売れなかったりということもあります。
名付けは慎重に、責任は重大です。





ラン科植物においては初めての交配によって、その交配から花を咲かせた人は国際的なルールに従って命名登録する権利を持っています。つまり、新しく作出した新品種のための登録制度です。
このランの交配種を登録・記録する国際的な機関がRHS(英国王立園芸協会)であります。


戸籍のようなものですね。
 
ここで登録・記録したものが、『サンダース・リスト』と呼ばれるものです。
1852年にランの人工交配が初めて成功して以来、園芸品種としてのランの交配が正確に記録し、残されています。現在まで、すべてのランの交配種が登録されており、このリストに登録された名前は全世界で通用します。

品種改良のために、新たに交配をした場合、その交配親(組み合わせ)による交配が『サンダース・リスト』に登録されていなければ、新たに登録する必要があります。
それを登録することによって、この交配による交配名が国際的に認められます。
その後、同一の交配がなされても、すべてこの交配名が適応されるのです。

育種を続けていく上では最初の交配種が登録されていなければ、次の交配種を登録することが出来ず、そのような場合は、交配親を遡って順を追って登録をしていくことになります。
また、その交配親が不明な場合はいくら良い花であっても登録することは出来ないのです。
育種をする者にとっては、素性の分からない株の存在はあってはならないことなのです。


皆さんに親しまれる、可愛い名前をつけてあげなければいけませんね。

2 件のコメント:

HappyPiper さんのコメント...

御社が作出、RHS登録された交配名を一番多く名づけられたのはやはり園主様でしょうか?スタッフの方々も命名されるのでしょうか?

YamamotoDendrobiums さんのコメント...

命名は創業時より園主山本二郎によって大半がなされてきましたが、90年代以降、業務が多忙になってからは園主の意向を踏まえた上で、スタッフが担当しています。

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