2011/02/01

デンドロビュームの2月の管理

2月になりました。一年のうちで一番寒い時期です。
寒さに強いデンドロビュームは花屋さんの主役になる時期でもあります。
全国各地で開催されるラン展でも様々なデンドロビュームを目にすることが出来ます。
洋ラン好きの方にはとても楽しみな季節でしょう。

寒さに強いとはいえ、ご自宅での栽培では最低気温に注意して折角の花芽やつぼみをダメにしてしまわないよう、栽培管理に気をつけなければなりません。


デンドロビュームの2月の管理を簡単にまとめてみました。
※1月の管理と重なる部分がありますが、重要なことなので繰り返しの説明もあります。


置き場所に付いて

日中の置き場所は、太陽光線がよく当たる窓辺などが最適です。
休眠期間ではありますが、ガラス越しの日光を十分に当ててやります。日中の温度も暗い場所よりは高く保つことが出来、花芽の進行にも良いでしょう。

明るい窓辺が最適です


つぼみは着実に膨らんでいます
つぼみを大きく下に垂れているのはカントリーガール‘ワラベウタ’ですが、一ヶ月前は下の写真の状態でした。
朝晩は冷え込ますが、日中の光線と、わずかな温度だけでここまで大きく膨らんでいます。

一ヶ月前の状態


2月は特に冷え込む時期でもあり、日中でさえ気温が上がらず寒い日もあります。
夜間は日中と同じ置き場所では低温により、株や花芽が痛んでしまう場合もあります。
深夜から明け方にかけては、5度から6度以上は維持したいものです。
カーテンを閉めたり、窓辺から少し離すなどの対応で温度を保てるようであれば大丈夫ですが、最低気温がマイナスになるような特別に冷え込む夜などは、夜間だけでも温かい部屋へ移動したほうが無難でしょう。

ただし、暖房のある部屋での管理には、極端な乾燥や高温に注意が必要です。
直接温風が当たるような場所は、一夜にして葉を落としたり、花芽が黄変したりする恐れがありますので注意が必要です。
また乾燥を防ぐために植物に直接スプレーで加湿する事は、夜間冷えて、花芽やつぼみにシミが出たり、黄変する原因にもなります。


※冬期の室内での管理には高温乾燥、低温多湿の両方に注意が必要です。

夜間の最低温度が5度以下になるような場合でも、水やりを控えて乾燥気味に管理すれば、株を痛めずに冬を越すことが可能です。

ノビル系デンドロビュームの先祖ノビルは原産地タイでは標高1500メートル以上の高冷地に多く自生しています。夜間はかなりの低温になり、すこし標高の高い場所では、降霜が見られることもあります。しかし、この最低気温を記録するのは12月下旬から1月下旬ころで、この時期は乾季に当たります。降雨は殆ど無く乾燥状態でデンドロビュームは休眠期に入っていると言えます。
この原産地の気象条件から考え、冬期は乾燥気味に管理すれば、温室のない一般家庭でも十分に管理することが出来ます。

最近の住宅事情の変化から、昔ほど最低気温に気を使う必要のない場合が多いかと思います。日中、夜間をとおして高い温度での管理が可能になるため、自宅栽培とはいえ、開花時期も随分と早まっているのが現状でしょう。
しかしながら、デンドロビュームを栽培するにあたり、基本的なことは忘れずにおきたいものです。高温で管理すれば早く咲いてくれますが本来の色、大きさ、花保ちが得られるでしょうか。
肥料や水をやり過ぎて、根を痛めた状態で無理やり、花を咲かせていないでしょうか。
自生地のデンドロビュームは、自然の中で肥料も与えられず、ときには水さえ長期間に渡って断たれ、強光線のもとにさらされ、病害虫の予防もしてもらえませんが、それでも毎年、美しい花を咲かせるのです。
栽培管理に手間をかけ過ぎるのではなく、デンドロビューム本来の基本的な性質を理解し、デンドロビュームにとっての理想的な生育条件を整えることを第一条件とすれば、自ずと栽培技術も身につき状況に応じた対応ができるようになると思います。

ある程度、栽培経験を積むまでは、早く開花させようと無理な温度での管理は避けて安定した温度変化の方が株に負担もなく管理も楽で、失敗も少ないでしょう。


光線について

デンドロビュームは数多い洋ランの中でも、特に日光を好む種属であり、冬季も屋内でしっかりと光線を当てるよう気を配ります。
外気温が低いので1月、2月は窓辺が高温になる心配はそれほどないと思われますが、レースのカーテンなどを利用したり、窓を開け風を取り入れたりして、極端な高温に注意をします。
花芽が付いている場合はせっかくの花芽が高温や強光線でだめになることもありますので特に注意します。




水やりについて

管理している場所の夜間の最低温度が10度以下になるような場合は、植物体がほとんど水を要求していないので、鉢内は水やり時以外はほとんど乾燥している状態が望ましいです。

夜間の最低温度が10℃以下に下がるようであれば、水やりの頻度は7~10日に1回程度とします。

乾燥気味の管理を行うと、茎(バルブ)が極端に乾いて、萎びてくることがあります。この場合も慌てることなく、その後の天候をよく見て好天が続くようであれば、よく晴れた暖かい日の午前中に、鉢の中が少し湿る程度の軽い水やりを行ない、夕方までには乾くようにします。

時には日中でさえ気温が上がらず寒い日が続くことがあります。そのような場合はいくら水やりのタイミングであっても、無理して水をやることは避けたほうが無難でしょう。
4、5日くらい水やりを延期しても何ら問題はありません。


※最近の機密性の高い住宅、マンションでは10℃以下に室温が下がらない場合が多いと思います。 乾き具合に応じて水やりの間隔を調整してください。

 デンドロビュームは乾燥には驚くほど強い植物です。冬期に2ヶ月ほど水をやらなくても枯死することはありません。初心者が冬の管理で失敗する原因のほとんどが低温時の灌水過多であり、気温が0度近いような状態で鉢の中が湿っていると、一夜にして株を枯らしたり、弱らせたりします。


下の写真の苗は敢えて温度の低い、窓辺で管理していますが、とても健全な状態を保っています。

温度計は2度を指しています

花芽や葉は美しい緑で健全です


窓辺付近の室温は2度で外は氷点下4度近い朝に撮影。岡山で今期一番冷え込んだ1月30日の様子です。
2週間ほど水をやっていませんが、葉が落ちる気配もなく花芽もきれいな緑色をしています。鉢の中が乾燥状態であるため、寒い中でも無事に過ごすことが出来ます。


肥料について

休眠期であり、温度の低い場所での管理には、全ての苗において施肥の必要はありません。




病害虫について

無加温栽培の場合、水やりも減り、葉の病気の心配もほとんどありません。



花つき株や鉢物を購入した場合の管理  
詳しくはコチラ→デンドロビュームの鉢物の管理方法

置き場所
夜間の温度が5度から10度くらいの場所に置くのが最適です。
日光浴も必要なく、日当りのよい場所は花が早く終わることになります。  

開花中の水やり
5度から10度くらいの温度の低い場所に置くことで、ほとんど水を必要としません。
7から10日に一回程度、鉢の上部がわずかに湿る程度の水をやります。
水やりは晴れた日の暖かい午前中を選び、夕方までには乾き切る程度のごくわずかな量を与えるようにします。
低温時に多量の水やりを行うと、植え込み材料が乾かず、湿った状態で夜間に冷え込めば、一夜にして根が傷み、花も早く終わってしまいます。

花に直接スプレーをして湿らせることは、夜間に冷えて、花弁にシミを作ったり、花粉を湿らせて、花が早く終る原因になるので注意が必要です。



花が終わった後の管理
詳しくはコチラ→花が終ったら
最初に
枯れた花だけ取り除いてやります。茎は2~3年は残しておきます。

置き場所 
日当たりの良い暖かい場所へ移動してやります。苗の管理を参考にします。

水やり  
ギフトのデンドロビュームは陶器鉢やプラスチックの通気性の悪い鉢に植えられている場合が殆どです。水のやり過ぎには注意が必要です。

肥料について
肥料も暖かくなるまでは必要ありません。

植替え
暖かくなるまで待ちます。

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