2011/09/30

サニーゴールド‘ハープ’

Den.Sunny Gold 'Harp'



(Den.Moony Night x Den. Santana)  1992年 J.Yamamoto RHS登録
 
 
サニーゴールド‘ハープ’


Den.Sunny Gold 'Harp'








サンタナを改良した花付きの良い黄色系デンドロビュームです。

 花弁全体が明るい純黄色でのど奥に赤紫の目が入り鮮やかで美しい。

ラン展等の即売では当初、個体名を‘ホープ’として販売していましたが、農水省の品種登録の際に‘ホープ’の使用が認められず、やむなく‘ハープ’に変更、統一した経緯があります。


花つきが良く、株立も良いことから営利栽培品種としても多く流通しました。
一般家庭での栽培でも丈夫で育てやすい、オススメの品種です。






Den.Sunny Gold 'Harp'



Den.Sunny Gold 'Harp'




Den.Sunny Gold 'Harp'






サニーゴールド‘ハープ’  に興味をお持ちの方はこちらをご覧ください。

http://item.rakuten.co.jp/dendro/405906/




2011/09/29

秋が深まり、快適な季節です

すっかり秋の気候になり、デンドロビュームの栽培も快適に行うことができます。
日中は直射光線に当てても葉焼け心配もなく、しっかりと日に当ててバルブの充実も目に見えて進みます。





夏の間、少し元気のなかった株は新しい根を勢い良く伸ばし、 活発に生育します。






夏場の傷みを心配してご注文を控えていた方、これからデンドロをやってみようかなという方、デンドロビュームの栽培スタートにはとても良い季節です。
温室でしっかりと育った健康的な苗が届きます。根が溢れていても気にしないで下さい。
春までそのままで大丈夫です。着生ランであるデンドロビュームにとって、溢れた根は元気な証拠です。
是非、デンドロビュームの栽培に挑戦して下さい。






山本デンドロビューム園鉢物shopでは在庫切れだった商品が続々と販売再開しています。
気になっていた商品はありませんか。

以下はその一部です。


【研究用保存株】<br>Komusume 'Kumichan'BM/JOGA<br>コムスメ‘クミチャン’BM/JOGA


【研究用保存株】<br>Den.Sailor Smile 'Exceed' <br>セーラースマイル ‘エクシード’


デンドロビューム原種の選抜固体<br>Den.signatum 'Yamamoto97'<br>シグナタム 'Yamamoto97'


デンドロビューム原種の苗<br>friedericksianum<br>フレデリックシアナム


デンドロビューム苗<br>Den. Birthday Cake‘Smile’AM/AOS<br>バースデーケーキ‘スマイル’AM/AOS


デンドロビューム苗<br>Den. Okayama Gold‘Harmony’<br>オカヤマゴールド‘ハーモニー’


デンドロビューム苗<br>Den.Angel Smile‘Kibi’<br>エンゼルスマイル‘キビ’


デンドロビューム苗<br>Den.Snow Magic‘Yukinko’<br>スノーマジック‘ユキンコ’


デンドロビューム苗<br>Den.Sunny Gold‘Spring Shower’SQ/JOGA<br>サニーゴールド‘スプリングシャワー’




山本デンドロビューム園鉢物shop では商品に関する情報や栽培に関する情報をFacebookページでも発信中です。QRコードでスマートフォンから簡単にアクセスできます。


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2011/09/28

ハッピーガール‘キッス’

Den. Happy Girl 'Kiss'

(Den.Oberon x Den.Snow Boy)  1990年 J.Yamamoto RHS登録

ハッピーガール‘キッス’


Den. Happy Girl 'Kiss'




可憐な色彩の中輪系デンドロビューム。
元々は営利生産者向けに、小鉢仕立てでも鑑賞しやすいよう、花が上向きに開花するよう改良が加えられた品種です。

花付きもたいへん良く、趣味栽培用にも向き、初心者にも最適な品種です。




Den. Happy Girl 'Kiss'


Den. Happy Girl 'Kiss'

花梗は上向きに長く伸び、同時に3~4リン咲きに密に咲くために非常にボリューム感のある鉢物デンドロビュームとしても人気です。



6.5号のギフト仕立てのDen. Happy Girl 'Kiss'






ハッピーガール‘キッス’ に興味をお持ちの方はこちらをご覧ください。

http://item.rakuten.co.jp/dendro/404008/

2011/09/27

播種から12ヶ月後の様子

デンドロビュームの播種から12ヶ月経ちました。ちょうど一年になります。



2ヶ月前の7月28日の投稿では播種から10ヶ月経ち、フラスコ苗がコミュニティポットの中でしっかりとしてきた様子を紹介しました。

これがその時の画像です。
葉は緑が徐々に濃くなり、茎に張りがでてきてしっかりしてきた様子です。




播種から10ヶ月、幾分しっかりしてきました
 
 
 
そして現在、上の画像撮影時からさらに2ヶ月たった様子をご覧ください。
頼りなかった苗も随分としっかりとした少苗になりました。
わずか2センチ程度の小さな苗ですが、艶のある綺麗な苗です。
 



 
 
 
 
 
 
 
播種後からは約1年が経過したことになりまが、吹けば飛んで無くなるような、けし粒よりもさらに小さなきな粉のようなデンドロビュームの種がやっとここまで生長しました。
 
 
 



これらは実生であるため、全てが違う品種、違う性質を持っています。下の写真の葉の形を比べてみてもそれぞれに個性があります。

楕円に近い葉の形

葉がかなり長細いいタイプ

太い茎に対してかなり短い葉


茎に対してかなり大きいバランスの悪い葉

上向きの丸葉タイプ


実はこの小さな苗の段階ですでに次に残すべき品種かどうかの選抜も始まっています。

大きな葉、長くて垂れ下がる葉は開花の邪魔になり、開花後も花の見栄えを悪くします。
園芸品種の育種において重要なことは美しい花であることはもちろんですが、営利栽培に適しているかどうか、市場への流通に耐えうるかどうか、鉢物商品として適しているかどうかという点も大切なポイントになります。

すでに苗の段階で株立ち、根張りなどの条件で選抜され、良い苗だけが残されていきます。
全ての苗が初花を咲かせられるわけではないのです。



定期的にお届けしているこの播種からの苗の生育は、やっと1年が過ぎました。
開花まではまだ3年以上かかります。
 
改めて育種は気の長い作業であると感じます。



 
 

2011/09/26

産地見学会がありました



園芸学会の平成23年度秋季大会が岡山大学で開催され、3日目にあたる今日26日の産地見学のコースに山本デンドロビューム園政津農場が選ばれました。

 園芸学会についてはコチラを参考にhttp://www.jshs.jp/





残念ながら花のシーズンではないため、本園ではなく政津農場での見学になりました。
資料とパネルを持ち込んで準備をします。






現在のデンドロビュームの育種の現状、国内、海外の種苗販売の動向などを弊社社長(右端)から説明させていたいたあとに温室内を自由に見学いただきました。

参加者の前で説明する弊社社長(右端)








パートさんの作業を興味深くご覧になり、質問攻めの場面も。



花のない時期だけに、折角の見学会もかなり物足りない感じはありますが、熱心に質問される方が多く、あっという間の1時間でした。
ありがとうございました。

2011/09/25

温度計について

最近の山上げ関係の記事の中で気温に関すること、温度計についてよく取り上げています。

そのためでしょうか、温度計についての問い合わせをいただきました。
趣味で栽培されているのであれば、気温は栽培管理の判断材料にもなります。1つは備えておきたいところです。
そこで、弊社でデンドロビュームの栽培に使用している温度計について書いてみます。



まず、最高最低温度計です。
最高最低温度計は最高温度と最低温度をはかるための温度計です。名前のとおりですね。 

普通の温度計と違うのは、この温度計は一定時間内の最高温度・最低温度を記録できるのです。




画像に沿って説明します。左右の水銀柱の位置は違いますが示している温度は同じです。
ガラス管の中、左右の水銀柱の上にはそれぞれ青い指示棒が見えます。
この青い棒の示す位置が最高気温と最低気温を示してくれます。

右は最高気温、左は最低気温が測れます

右側の水銀の位置を見て下さい。この状態から気温が上がれば、右の水銀柱は上がり青い棒を押し上 げます。押し上げたところが最高気温を示します。
逆に気温が下がった場合、今度は左の水銀柱が上がり、青い棒を押し上げますその位置が最低気温を示すわけです。
押し上げられた青い棒はその位置で留まるため。最高温度、最低温度がそれぞれわかります。青い棒は付属の磁石で水銀の位置(現在温度)まで戻してやれば再び測定しなおすことができます。

デンドロビュームの栽培では前日の夕方に指示棒の位置を水銀に合わせておけば、翌朝、 夜間の最低気温を確認することができます。





さて、以下に紹介するものは、ご家庭での栽培においては特別必要ありません。あくまでも参考までにご紹介します。営利栽培用には大変重宝するものです。

まず、データロガーとも呼ばれる温湿度記憶計です。
温湿度のデータをセンサー部分で常時計測し、この小さな機械本体に記憶します。
その後パソコンへデータ転送し、詳細な温度データを確認することができるため大変便利です。

弊社では佐藤計量器製作所の記憶計を使用しています。

データロガー記憶計



蓄積したデータの比較も付属ソフト上で容易に出来るため、栽培に大いに役立ちます。



また、随分以前はこのようにドラムが回転して実際にペン軸が記録用紙にグラフを記載する温湿度計も使用していました。


現在は使用していません


これは自記記録計といい、温度・湿度の変化を記録用紙に書いていくものです。
1日、1週間、31日間あるいは62日間でドラムが1周するよう設定できます。

湿度を測るセンサー部分は実は特殊な処理をされた馬の毛や女性の毛髪が使われているそうです。






一般家庭での栽培の場合、高価なものでなくて構いませんが、最初にご紹介した最高最低温度計を一つは常備しておきたいものです。
この最高最低温度計がひとつあれば、デンドロビュームの性質や生理的根拠に基づいた栽培管理ができます。

わかり易い例では、特にこれから秋口の冷え込みの始まりには室内に取り込むかどうかの判断にも役立ちます。
また、低温に当たった回数をカウントするにも役立ちます。ホームセンターで安く購入できますので、一度ご覧になってください。

2011/09/24

突然の冷え込みに慌てます

昨日、今日と岡山市の朝は随分と冷え込みました。
前日の最低気温からは一気に4度も下がって最低気温は14度近くにまでなりました。

岡山市の南に位置する政津農場では昨日が最低気温11度、今日は更に低い10.5度でした。

今朝の最低気温は10.5度



これはさすがにマズイと夏場に戸外へ出したデンドロビュームを慌てて中へ取り込み始めました。
しかしながら、何ぶん鉢数が多すぎて、山上げ作業とも重なり、思うようには作業ははかどりません。栽培場では皆忙しくしています。

この鉢全てを温室内に取り込まなくてはなりません




この冷え込みも一時的なもののようですが、ここ数年は9月の半ば頃迄暑い夏がつづいて、秋を感じるまもなく、突然に寒さがやってくるパターンが多いように思えます。徐々に秋へと移り変わっていくのであれば心の準備もできるのですが、そうもいかないようです。



皆さんがご自宅で栽培中のデンドロビュームも日中は戸外で太陽光線にはしっかりと浴びせてやって欲しいのですが、もしもバルブの充実が不十分な株があれば、夕方には室内へ取り込んでいただいてバルブの充実を図ったほうがいいですね。
デンドロビュームの生育には昼夜の積算温度が影響します。その方がより早くバルブが成熟してくれるでしょう。

最低気温が15度を下回る日が続くようであれば、そろそろ夜間だけでも室内への取り込みを考えて下さい。


2011/09/22

タイのバイオ農場へ輸出します

山本デンドロビューム園ではタイのチェンマイにあるバイオ農場にて苗のメリクロン増殖、生産を行っていますが、肝心の元になるデンドロビュームはすべて日本から供給しています。

日本で品種改良して選抜された優良な品種はまず、国内でその新芽の成長点をとり出され培養されます。
PLBと呼ばれる植物になる前の植物組織の塊になった段階で、小さなフラスコに詰め込んでタイのバイオ農場に持ち込まれるのです。


これがPLBと呼ばれるもの


今日は、そのフラスコを輸出するための準備をしています。





発泡スチロール容器に収まった小さな三角フラスコ1本の中には約50個のPLBが入っています。





フラスコの中身、一つ一つが大切なものです。
輸送中にフラスコの破損がないよう、梱包には十分気をつけます。




荷造りが完了すれば植物検査のため植物防疫所へ持ち込み検査を受けます。

植物を外国に輸出する際には、病害虫が侵入・まん延するのを防ぐため、出国、入国の際に検査を受けますが、フラスコ苗の場合は本来無菌培養が前提ですので検査は比較的容易です。

無事、検査を通れば日本からの輸出が可能になります。


検査済みのハンコをもらいました


このように山本デンドロビューム園では新品種の作出は日本で行ない、初期段階のPLB増殖を行った後、以降の増殖作業をタイ農場で行ってフラスコ苗の生産し、出来上がったフラスコ苗を海外へのデンドロビューム生産者へ供給しています。



2011/09/21

山の気温は順調に下がっています



昨年は猛暑の影響で、山上げ栽培場の夜温が下がらず、ヤキモキしたのですが、 今年は台風が通過するたびに山の気温が順調に下がっているようです。

写真は昨日、標高1000Mの恩原高原の頂上付近の山上げ場でのものです。




天気が悪いとはいえまだ明るい夕方前の気温がすでに15.3度。しかも見る見るうちに気温が下がっています。

作業をしているうちに、併せて設置している最高最低温度計の水銀柱が14度になりさらに最低温度を記録する左側の水銀柱が青いメモリをグイグイ押し上げています。つまり、気温が下がってきているということです。この温度計は左が最低温度、右が最高温度を記録してくれます。



夜間の確実な低温により、デンドロビュームの体内では開花のための準備が進みます。

茎が充分に完成したデンドロビュームは、夜間の最低気温14℃以下の低温に合計の回数が25回くらい当たると、花が咲く準備ができるのです。

すでに一部の花市場の関係の方からは開花時期、初出荷の時期の問い合わせもあります。
山下げ後の天候にも開花時期はかなり左右されますが、今年は昨年よりはデンドロビュームの早い開花が期待できそうです。



2011/09/20

ゴールドスター ‘オレンジロイヤル’


 Den. Gold Star 'Orange Royal'


(Den.Golden Blossom x Den.Bright Star)  1978年 J.Yamamoto RHS登録

ゴールドスター ‘オレンジロイヤル’



Den. Gold Star 'Orange Royal'




作出からは30年以上も立つ古い品種ですが、趣味栽培の方には人気のあるデンドロビュームです。

開花直後の薄い黄色から、日増しに深まるオレンジの色彩はたいへん美しい。入門用にも最適。





下の2枚の写真は開花直後の写真です。
色は薄い黄色でいずれもバックバルブに着花した状態です。


Den. Gold Star 'Orange Royal'


Den. Gold Star 'Orange Royal'


古い品種であるため当然ながら古い茎に開花するバックバルブ咲きではありますが、春から夏にかけての茎の充実が翌春の開花に大きく影響する最近の品種に比べて、栽培技術の未熟な初心者のかたにとっては、その方がかえって作りやすいのでしょう。

無理をしてバルブを伸ばす必要もなく、冬場の低温でも狂い咲きすることもありません。



満開時には全く別の品種を思わせるような色の濃さです。

Den. Gold Star 'Orange Royal'


Den. Gold Star 'Orange Royal'




ゴールドスター ‘オレンジロイヤル’に興味をお持ちの方はこちらをご覧ください。

http://item.rakuten.co.jp/dendro/404089/

2011/09/19

秋の長雨に注意しましょう

ここ数日、秋雨前線が停滞して、全国的に不安定な天気が続いています。
台風の影響もあり、雨風共に心配な週になりそうです。


デンドロビュームのバルブの充実のためにも日中は戸外でしっかりと太陽光線に当ててやりたいところですが、朝夕の気温が急に涼しくなって、黒斑病などの斑点性の病害の発生に注意が必要な時期になってきました。


雨に打たれて、朝方冷え込むような低温多湿の条件が整うといわゆる黒斑病が発生しやすくなります。
健全な葉に、褐色や、茶褐色、黒色の斑点が生じ、次第に拡がって葉全体が黄変し落葉してしまいます。










山本デンドロビューム園ではこの時期、黒斑病等の葉の病気の発生を最小限に抑えるために定期的に殺菌剤の予防散布を行っています。








殺菌剤として散布されるトップジンM水和剤などは浸透移行性により、治療効果だけでなく予防効果や残効性が期待できますので、梅雨シーズンと秋の長雨のシーズンの前に予防散布を行うだけでも、病害発生の予防効果は充分期待できます。

葉の白い点は薬剤散布の痕










斑点性の病害の予防薬としては、トップジンM水和剤やダイファー水和剤、ベンレート水和剤などの散布が有効ですが、これらの農薬はホームセンター、園芸店でも購入でき、毎年斑点病の発生で困っている方は、発生後の薬剤散布よりは、あらかじめ予防散布を行うと効果的でしょう。


もちろん雨降りが予想されるときは、軒下に入れるなど夜間に葉を濡らさない様な栽培環境への工夫をすることでより確実に病気の発生を抑えてくれます。通風を良くし環境を整えてやることも重要です。