2011/09/10

ウスカワマイマイ

戸外で栽培中のデンドロビュームは様々な害虫に悩まされます。

ウスカワマイマイもその1つでしょう。

ウスカワマイマイ(薄皮蝸牛) 学名 Acusta despecta sieboldiana 


ウスカワマイマイ

その名の通り、殻の厚みが薄く、成貝でも20mm~25mmほどです。
雨の日によく見かける一般的なカタツムリに比べると小さめですが、農作物に大きな害を及ぼす種はこのウスカワマイマイが主体であるといわれます。

先日の台風により雨が続いたのと、周囲の除草により食べ物を求めて棚を這い上がって来たものと思われます。

デンドロビュームのバルブの表面を薄く削ぐように齧っています。




日中は葉の裏や株元に隠れています。殻が付いているためナメクジのように鉢底から侵入することはありませんが、卵を産み付けられたり、孵化したばかりの小さなマイマイは鉢底から侵入することもあります。

日中は葉の裏に


株元でじっとしていることも




 駆除の方法はやはり見つけ次第の捕殺が有効です。ウスカワマイマイの這った後はナメクジと同様、白っぽく光る這い跡が残るので、付近を調べましょう。


ウスカワマイマイの通った跡には光る痕跡が




また、株元に食害を受けて葉脈だけが残った枯れ葉が見られることがあります。
これもウスカワマイマイやナメクジの発生のサインです。
見逃さぬよう駆除に努めます。

筋張った葉脈を避けてきれいに食べます

普段から発生しやすい環境であれば、予め市販のカタツムリ、ナメクジ専用の誘引駆除剤(メタアルデヒド粒剤)を撒いておくのも有効です。


 もしも、卵を産み付けられて、鉢の中に大量発生した場合はマイキラー(園芸店で購入できます)を鉢の中に十分染みこむよう灌注してやると効果があります。
※マイキラー使用時は河川、水田への流入には十分注意して下さい。