2011/09/08

植え替えは春まで待ちます

先日、「止め葉が出てきたら」と題してブログに書きました。


止め葉が出る時期になると根の伸張が鈍って来るため、水やりを慎重にという内容でした。
同時に、9月以降は温室をお持ちでない場合は植え替えにも注意が必要です。


弊社から苗をご購入の場合、根がポットの外に溢れた苗が届くこともあります。
通常、春から夏の場合は一回り大きな鉢へ植え替えをしてやりますが、9月以降に植え替えをしても根がまわらずよい結果にならないため、控えたほうが無難です。

ビニールポットから溢れた根をご覧になって植え替えの心配をされるようですが、着生ランであるデンドロビュームにとっては溢れた根は健全な株である証拠です。来春までその鉢のままで管理してやります。



「春までどうやって管理したらいいの?」
「ポットのままでは安定が悪くて困るのですが。」
こういった質問をよくいただきます。


いくつか方法を上げてみます。



一般には来春植え替え予定の素焼鉢にポットのまま投げ込んで管理することを薦めています。隙間は発泡スチロールや新聞紙等を詰めてやります。

ビニールポットは抜きません



観賞用の陶器鉢もポットは抜かないでそのまま入れること。




チーク材バスケットに入れてみました。安定感があって優れものです。




根が溢れていても気にしません


 育苗用のトレーも複数の株を同時に管理できるため便利なアイテムです。



このようにご家庭で手に入るもので結構です。まっすぐに立たせる工夫をお願いします。



もしも、お手元のデンドロビュームの植え替えで迷っていたとしたら来年の春まで待ちましょう。
充分に根の張った状態で冬越しをすれば、水やりの失敗の心配が無く、管理がずっと楽になるはずです。




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