2011/12/08

デンドロビューム購入時の注意

花屋さんやホームセンターの店頭にデンドロビュームを目にすることが多くなりました。

贈り物や観賞用に鉢植えのデンドロビュームを買い求める際のポイントを述べてみます。



満開のカントリーガール‘ワラベウタ’



12月から2月下旬頃までの寒い時期にデンドロビュームを購入する場合、花が十分に開いた満開状態の株を選ぶことが大切です。



このようなたくさんのつぼみを付けたデンドロビュームがあればついそちらを購入し、花が咲いて来る様を見たいと思われるでしょう。
また、開花に要する期間を含めて花を長く楽しむことができるのではとお考えになるのも理解できます。





しかし、厳寒期につぼみや七分咲きの株を購入した場合は予想に反して、花が長もちすることはありません。
むしろ、環境の変化に対応できず、黄変しつぼみを落としたり、お部屋の暖房により、極端な高温乾燥で、小さな花になったりの弊害も予想されます。






茎が見えないほど十分に開花したスイートピンキー


デンドロビュームの場合、咲き始めて花弁が十分に固まるまでには一定の温度と湿度が必要です。
つぼみや七分咲きの株を買い求めて、暖房の効いた暖かい部屋に置いたとしても、温度や湿度の環境が大幅に変わるため、品種本来の花サイズや花色、さらに花もちを十分に楽しめないままで、花命を終えることになります。


せっかく、購入するのですから、長く楽しみたいですね。
店頭でデンドロビューム鉢物を選ぶ際の参考にしてください。




※3月以降に購入する場合は、つぼみや七分咲きであっても大丈夫です。
外気温も高く、一般家庭でも自然に近い状態で開花してきますので、失敗は少ないでしょう。