2011/12/11

今の時期に伸びた新芽

「今になって新芽が伸びてきたのですが。このまま伸ばすべきか、折ったほうがいいのか?」

こんな問い合わせをいただきました。

秋に戸外から室内に取り込んだ場合、お部屋の温度が高い場合は新芽が動き出す場合もあるでしょう。
また、お店で購入のデンドロビュームも出荷直前まで温室で管理されていたために新芽が既によく伸びた状態の鉢物を入手することもあります。


購入したデンドロビュームには既に複数の新芽が



この新芽は、そのまま放っておけば、無加温の家庭では日照量、明るさも減り、昼夜の温度も保たれないので、自然に止め葉が出て小さなバルブになるはずです。


家庭によって温度管理も異なりますので、全てに共通する答えにはなりませんが、無加温栽培を続けるのであれば、新芽が伸びていても、この時期の新芽についてはあまり気にせずそのまま放って置いても良いのではないでしょうか。
中途半端な暖房はデンドロビュームの自然な生育サイクルを妨げることになります。




質問者の方は「新芽を折る」ということをおっしゃっていましたが、新芽を折るとその刺激ですぐに次の芽が脇から発生しますので、何の解決になりません。




温室をお持ちであれば、昼夜の適切な温度管理により新芽を継続して成長させることができます。
これは我々のようなプロの生産者が温室で行う促成栽培と同じ管理であり、春まで継続して新芽を伸ばし、来春花が咲くべきバルブを夏までに完成させることが可能になります。

栽培温室では新芽は今、こんな感じ

しかし、そのためには夜温を最低でも12度、昼間を22度程度は確保する必要があります。

普通の家庭で常にこの温度を保つことができない場合、例えば人がいなくなると暖房が切れて部屋が冷えたり、昼間は暖房で春のような暖かさ、夜は真冬の冷え込みというような温度差が極端な場合は、却って成長を妨げ、開花時期などを大きく狂わせ、花つきが不揃いといった結果になりかねません。

山本デンドロビューム園の栽培温室では来年の12月に花を咲かせるために、今から夜温が18度、日中が25度以上を保って管理しています。

一般の家庭で同じ環境を整えることは、非常に困難であります。
 中途半端な管理になるくらいであれば、自然の温度でよく、植物に休眠期間であることを認識させるためにも、特に暖房をする必要はありません。

参考になさってください。

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