2012/09/30

台風対策

台風17号の影響は29日昼過ぎから徐々に岡山でも見られ始めました。

前回と違って、予想ではかなり本州に接近すると予想されたために、危険と判断し、山上げ場では厳重な台風対策が取られました。
強風で飛ばされる恐れのある遮光ネットを外すと同時に、暴風で植物が転倒したり、葉が擦れて痛むのを少しでも防ぐために防風ネットを張る作業が行われました。


特に鳥取、扇の山は周囲に風を遮るものもなく、台風が通過すれば吹き曝しの状態です。


屋根に掛かった遮光ネットを取り外し、防風ネットを設置するための杭を打ちます。


台風による被害は単純に進路方向だけでは図れません。しかも台風対策は上陸、接近してからでは作業も危険を伴うため、予め備えた作業が重要にになります。

これらの作業はいざ大型の台風が上陸したならば、まったく役に立つものではありませんが、何もせずハウスに遮光ネットを掛けたままであれば暴風により遮光ネットを吹き飛ばされ、破いてしまったり、ハウスごと押しつぶされる大きな損害も考えられます。



進路が大きくそれて、大掛かりな台風対策が無駄になることもありますが、起きてしまってからでは取り返しの付かないことなので、我々は山上げの期間中は台風が近づくごとにこれらの作業に追われるのです。


しかも山上げ用の圃場が3か所に離れて存在するため、作業は簡単ではありません。
順に山上げ場を回って対策を取るうちに空はみるみる雲で覆われました。
そして最後の場所へ着いた時には既に日が沈み、雨こそ降りませんでしたが、真っ暗な中での作業でした。



台風が過ぎれば、被害の確認、再びネットを掛ける 作業があります。
その時まで安心はできないのです。

これから台風の接近を迎える地域の皆様もデンドロビュームを早めに安全な場所に取り込んで、あげてください。強風にさらされた葉や茎が雨に濡れてしまうと、非常に病気を発生しやすい状態になります。