2010/08/31

コムスメ ‘クミチャン’

とても可愛らしい名前のデンドロビュームを紹介します。

Den.Komusume 'Kumichan'  (Den.Oberon x Den.Yellow Ribbon)
コムスメ ‘クミチャン’

コムスメ ‘クミチャン’

クリーム黄色のやさしい色彩で、弁先にはほのかに明ピンクを彩ります。
リップは明黄の中に赤紫の目が入ります。
丸弁良型の可愛い花が密に咲きます。
さらにBM/JOGA入賞花でもあります。

コムスメ ‘クミチャン’

名前だけでなく花色、花型もとっても可愛らしいデンドロビューム、コムスメ ‘クミチャン’をご自宅で育ててみませんか?
一作開花サイズの苗を限定販売中です。

興味のある方は山本デンドロビューム園鉢物shopへどうぞ
http://item.rakuten.co.jp/dendro/10000579/

2010/08/30

デンドロビュームの山上げ栽培

デンドロビュームは、一般家庭では3月~4月、5月にかけてに咲きますが、年末の歳暮シーズンに店頭に並ぶデンドロビュームはどのように栽培されているかご存知ですか?

一般に茎が充分に完成した株は、夜間の最低気温14℃以下の低温に合計の回数が25回くらい当たると、花が咲く準備ができます。
しかし、この温度で管理するためには関東以西の平地であれば10月下旬頃まで待つ必要があります。
このため、標高の高い山間部で通常よりも早く低温処理をして花芽分化を促すため8月後半頃より、山上げ栽培を行います。

山本デンドロビューム園では8月下旬より山上げ作業が本格的に始まりました。
まずは3箇所ある山上げ場の一つ、鳥取県と兵庫県の県境にある標高1310mの山、扇ノ山まで山本デンドロビューム園のある岡山市内から4時間近くかけて山上げに向かいます。

なるべくたくさんの鉢を輸送できるよう高さを揃えて積み込みます

山上げ当日は早朝より出発のため前日からデンドロビュームの鉢物をトラックに積み込みます。
トラックを満車にするにも大変時間のかかる作業です。


山頂付近からは鳥取市内、そして日本海が見下ろせる絶景


県境を越えて鳥取へ入り、やっとのことで扇ノ山の麓まで辿りつくと、そこから先は急勾配の山道を延々と登ることになります。
途中、木々の隙間から時折、美しい景色が飛び込んできますが、既にここまで3時間以上の道のりを運転している者にはかなりこたえます。
景色を楽しむどころではありません。

簡易ハウスの棚にデンドロビュームを降ろします

到着後早速、遮光ネットが張られただけの簡易ハウスの中へデンドロビュームを降ろしていきます。
全て陶器鉢に植えられているため、複数のデンドロビュームの鉢が入ったケースは大変重く、積み下ろしはとても体力の必要な作業です。
しかも作業はこの1回だけではなく、年末の開花予定のデンドロビュームが全て山上げできるまで、このトラックでの往復を何日も繰り返すのです。


整然と並んだデンドロビュームの鉢
頂上付近は霧がかかるため山上げ栽培の間は水やりの必要がありません。
天候も変わりやすく突然の雨に襲われることもあります。雷がとても近くで鳴り響くため危険な作業でもあります。




山上げされる鉢は小鉢から大鉢サイズまで様々
やっとすべての鉢を降ろすことができました。
ここで充分な回数の低温に当ててやります。
1ヶ月後には再びトラックに積み込んで岡山の温室まで移動しなければなりません。
そして温室で50日から60日程加温栽培した後にようやく開花となります。

年内にデンドロビュームの花を楽しんでいただくためにはこのような大変な苦労もあるのです。

2010/08/28

サンタナ‘キャナリー’

サンタナ‘キャナリー’と言えば皆さんよくご存知のデンドロビュームだと思います。

Den.Santana 'Canary'




Den.Santana 'Canary' (Den.moniliforme x Den.friedericksianum) 
山本デンドロビューム園作出。1985年RHS登録。


セッコク (Den.moniliforme) とフレデリックシアナム(Den.friedericksianum)との交配種です。
黄色の小輪花で花付きが良く育て安いことから、20年以上前の品種ですが現在も中、小鉢物として店頭に並ぶ人気種です。


でもこのサンタナの交配は‘キャナリー’だけではないのをご存知ですか。
店頭に並ぶサンタナ‘キャナリー’以外にも山本デンドロビューム園には数多くのサンタナが交配親として研究用に管理されています。

研究温室ではこの夏、サンタナがよく咲いていましたので、写真を撮ってみました。
商品として陽の目を見ることのない個体ばかりですが、交配親として力を発揮し、次世代の優良品種の基礎となる重要な役割を果たします。


Santana '#002'


Santana '#005'


Santana '#012'


Santana '#016'


Santana '#010'


Santana '#009' 



Santana '#003'

これらの写真はすべて別の個体で、花が咲いておらず撮影できなかったサンタナはまだまだあります。
写真ではその違いがわかりにくいものもありますが、それぞれに特徴があり、花型、芳香も全然違います。
中には交配に使用するだけでは惜しいと思えるようなとてもかわいらしい個体もありました。
機会があれば販売も出来たらと思います。


この夏、偶然咲いていたサンタナ‘キャナリー’の兄弟をここで紹介させていただきました。

2010/08/27

高温時の水やりに注意

まもなく8月も終わるというのに、一向に暑さの和らぐ気配がしません。
9月に入っても残暑が厳しいとのこと。

例年であればこの時期、それほど気にかけることではありませんが、まだまだ日中の暑い時間帯のデンドロビュームの水やりには充分に注意をしてください。
何気なく行う水やりも高温時には病気の発生の一因となることがあります。

葉先に溜まった水が高温になると病気の原因に

真昼の高温時、水滴が新芽の展開しているところや葉の上に溜まれば、短時間でお湯のような高温になって株を傷め、病気を発生させる原因にもなります。


水浸状の病斑が徐々に拡がってきます

これらは腐敗病の一種で、主に葉と新芽の展開している部分に発生しやすい細菌性の病気です。
葉の先端や縁に発生し、やがて病斑の範囲が拡がって行きます。


デンドロビュームの葉は褐色に腐敗し枯死

このように新芽の展開部分に発生した場合、水浸状になった後、褐色になり腐敗します。
通常、この腐敗した葉が落葉する程度で症状は治まりますが、ひどい場合は水浸部分が浸透し腐敗がバルブの先に及ぶこともあります。

風通しを良くして、高温多湿にならぬよう環境に注意することで病気の進行を防ぐことが出来ますが、病状の進行が治まらない場合やさらに広範囲に拡がるようであれば、アグリマイシンやヒトマイシンなどの散布が有効です。





また、周囲の温度や株の温度を下げようと葉水をやる際にも注意が必要です。


日中の高温時、デンドロビュームの葉の表面温度は40度を超えることもあります。
この時、写真のように葉の表面に水滴がついたままの状態が続くと、水滴はやはりお湯のようになり葉の表面を痛めてしまいます。

葉焼けのような症状も

まるで、葉焼けを起こしたときと同じように葉の表面の細胞は破壊されてしまいます。


日中の気温が30度を超えるような場合のデンドロビュームの水やりは日中を避け、午前中の涼しい時間帯に行ってください。

2010/08/26

ピンクキッス‘コメットクイーン’

年末ギフト向けのデンドロビューム鉢物商品を紹介します。

Den.Pink Kiss 'Comet Queen' BM/JOGA (Den.Happy Honey x Den. Comet King)
ピンクキッス‘コメットクイーン’

赤系デンドロビュームの代表として広く親しまれているコメットキング‘アカツキ’の後継品種とも言える赤系最新品種です。

ピンクキッス‘コメットクイーン’4.5号鉢


花弁全体がほぼ中心部まで濃く鮮やかな紅紫色の丸弁良型の美しい花で、リップには濃い黄色の大きい目がくっきりと入り、よく目立ちます。
その花型の美しさからBM/JOGAの入賞花でもあります。
花保ちもよく、茎も太く丈夫で樹姿もよく、ギフト用として最適な鉢物でしょう。

ピンクキッス‘コメットクイーン’5.5号鉢


まだまだ生産量は少ないですが、今後さらに増産し、赤系デンドロビュームの主流となるにちがいありません。

ピンクキッス‘コメットクイーン’


12月より出荷可能です。
今シーズンは4.5号サイズから5.5号、6.5号サイズまでご用意しています。


出荷時期、価格、数量等、お問い合わせはこちらまで
info@dendrobium.net

2010/08/25

セーラースマイル‘エクシード’

研究用保存株の中からご紹介します。

Den.Sailor Smile 'Exceed'  (Den.Hagoromo x Den.Sailor Boy)
セーラースマイル‘エクシード’


純白の花弁が大変美しく、非常に大きな花です。
同一交配に Den. Sailor Smile‘Mt.McKinley’がありますが、これとは花の印象が全く違い花全体がほぼ純白であり、リップの奥にわずかに薄いクリーム黄色が彩られます。

花の大きさもひとまわり大きく、写真の株には花径10cmを超えるサイズの花をつけています 。
株立ちも非常によく3年も作りこめば軽く80cmを超える草丈になります。
株元から一斉に着花した様子は壮観でとても見応えがあるでしょう。




今回、研究保存株の一部を特別に販売しています。
興味のある方はこちらをご覧ください。
http://item.rakuten.co.jp/dendro/10000577/

2010/08/24

スス病(すす病)

「デンドロの葉の裏が黒く汚れているのですが、病気でしょうか?」
先日、このような問い合わせをメールでいただきました。
よく尋ねてみると、デンドロビュームの葉の裏の付け根にカビが生えたように黒いスス状になっているとのこと。

これは「スス病」といいます。
デンドロビュームは生育期に葉の裏側の付け根部分から蜜のような粘液が分泌されることがあり、ここにスス病が発生しやすくなります。
生育旺盛なこの時期、とくに生育が良好な場合に蜜が分泌しやすく、高温多湿な条件と重なってカビが繁殖しやすくなります。

蜜が分泌し易い葉の付け根部分に黒く見えるのはスス病の原因となるカビ


広範囲に見えるがカビの表面は既に乾燥してひび割れが見える


上の2枚の写真はいずれもデンドロビュームが分泌する蜜に発生したものです。
防除としては一般的な殺菌剤で発生を抑えることはできますが、スス病自体はデンドロビュームに影響を及ぼすことはありませんので、放置しておいても構いません。
山本デンドロビューム園の温室での作業においてもスス病の予防等の作業はありません。
とくに植物に影響がないことから、一般家庭での管理では発生を確認したら、湿らせたティッシュペーパーで拭きとってやる程度で良いと思われます。

2枚目の画像の葉を湿らせたティッシュで拭きとったもの


ただし、スス病の原因が蜜そのものではなくこの蜜に集まるカイガラムシやダニ、アブラムシの糞によると思われるときはこの害虫を駆除することが必要です。 放っておくと、食害が進み、植物自体を弱らせることになります。その場合は、葉の基部だけでなく、花や花茎、つぼみなどで発生することもあります。

スス病を発見したら、まずその原因が害虫によるものかどうかを確認します。
仮に害虫が原因とすればまずその害虫の駆除に努めることが重要です。

また、ほとんどが葉の裏の付け根に発生するのですが、稀に葉の表全体に広がることもあります。
この場合は葉の同化作用が阻害されますので落葉等の原因になり、植物を弱らせることになりますので、速やかに拭きとってやりましょう。


ご自宅のデンドロビュームの葉の裏も観察してみてください。

2010/08/23

タイ農場の近況

山本デンドロビューム園タイ農場における近況報告です。

タイ農場では主にEU諸国へ向けてのフラスコ苗の生産が中心ですが、最近の取り組みとして日本国内のデンドロビューム生産者へ向けてのポット苗での輸出の実現に向けて試験栽培を始めています。
これまでは重量の関係もあり輸送コストのかかるポット苗での日本国内への輸出は行われていませんでした。
胡蝶蘭において盛んに行われているリレー栽培をデンドロビュームにおいても実現させるため、生産コストを抑えて安価で日本のデンドロビューム生産者へ提供できるよう、生産コストや輸送コストの削減のための新たな輸送方法や生産方法について試行錯誤を重ねています。

フラスコからコミュニティーポットへ移植

現地従業員による手馴れた作業

 
リレー栽培は育成時間の短縮、生産のコスト削減という面で大変優れています。
なにより作業の省力化、栽培面積の有効活用と言う点からも生産者の経営に大きな利点があると考えられます。

1.5cmポットへ植え込みされます


将来的には気候の良いタイにおいて苗から開花株まで育成し,日本国内においては開花処理を行うだけということがデンドロビュームでも実現できるかもしれません。

山本デンドロビューム園タイ農場はデンドロビュームリレー栽培の拠点として機能すべく日々、努力を重ねています。
まずは、小苗の段階での輸出は実現に向け着々と進行中です。


海外からの顧客に適切に応対するタイ農場のマネージャーMr.Yot Chaiyaphan氏(中央)

この山本デンドロビューム園の取り組みに興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。
info@dendrobium.net

2010/08/22

苗の生育状況

先日、鉢物作業についてお伝えしましたが、この時期、栽培温室での作業はそれだけではありません。
毎年、皆様のもとに美しいデンドロビュームの鉢物をお届けするためには、今シーズンのためだけでなく来シーズン、さらには来々シーズンのための苗の生産も同時に必要になってきます。

苗から鉢物商品として開花に至るまでには2年から3年の栽培管理が必要で、小苗の植え込み、小苗から中苗、開花サイズ苗への鉢増し作業や、支柱立てなどが適期に行われる必要があります。
当然ながら来年や再来年販売される予定の新品種もこの中に含まれます。


2.5号ポットに植えられたラブメモリー‘フィズ’の苗

来年の春に寄せ植えに使用される苗が2.0号ポットから2.5号ポットに鉢上げされていきます。



ハワイ農場から届いたばかりのスイートピンキー‘モモコ’のプラグ苗

さらにハワイ農場からはよく育った元気のいいプラグ苗が航空便で届きます。
写真のように根がむき出しの状態で届きますので、苗が傷まないよう、直ちにポットに植えてやります。


植えられた苗の多くは来年用のギフト鉢物に

順調に生育すれば、来年の春にはデンドロビュームの鉢物になります。
6.5号以上の大きな鉢への仕立てであればさらにもう一年作ります。




育苗箱から溢れるほど生育したカントリーガール‘ワラベウタ’のさし芽苗

育苗箱にびっしりと育ったさし芽苗も2年後、3年後にギフト用特選デンドロビュームの鉢物になるべく、次々と植え込みされていきます。

育苗箱から個別に植え込みされた小苗

温室内の棚は常に苗で溢れています。生育に合わせて適切な管理がなされ、無駄に空いた棚も見当たりません。
開花サイズの苗が寄せ植えで片付き、空いていた棚も鉢上げや植え込みされた来年用の苗ですぐに埋め尽くされてしまいます。

このように、栽培温室では息つく暇もなくデンドロビュームの苗が生産され、日々生育しています。

2010/08/21

アジアンビューティー‘トゥルーパッション’

Den.Asian Beauty 'True Passion'  

(Den.Wave King x Den.Oriental Smile) 2005年RHS登録
 
アジアンビューティー‘トゥルーパッション’ 


Den.Asian Beauty 'True Passion'


とても大きな花を咲かせるデンドロビュームです。
交配親に使われたDen.Wave King 'Akebono' も大輪の美しい花でしたが、 このDen.Asian Beauty 'True Passion' はさらにその上を行く大きさで、極大輪花といっても良いでしょう。
一般に販売されているデンドロビュームの中にはこのサイズの花はありません。



咲き始めは紅紫色が強い




弁先は紅色に近いオレンジ色で中心近くはやや黄色を帯びて、リップ中心部分はグリーンがかった黄色です。
花弁の色は日増しに深みが増し、濃く鮮やかなオレンジ色が強くなります。
最大花径は10cmを超えることもあり、見ごたえのある花です。





アジアンビューティー‘トゥルーパッション’ に興味のある方はこちらをご覧ください。
http://item.rakuten.co.jp/dendro/10000576/

2010/08/20

寄植え作業は終盤に

5月にスタートした寄植え作業は終盤を迎えました。
温室内は陶器鉢に寄植えされたデンドロビュームが所狭しと並んでゆきます。



 これらの鉢は品種ごとに管理され、早咲き種は年末開花へ向けて山上げ栽培へ、遅咲き種は年明け以降のそれぞれの注文やイベントに合わせて温度管理が為され、開花調整が行われます。



 新品種の試験栽培なども含めると一シーズンに100品種近い鉢物用栽培品種があるため大変な作業です。



管理としては、まずはこれから秋にかけて根をしっかりと張らせてやることが重要です。
低温処理や開花時に根張りが悪いと良い花が咲きません。
根痛みが原因で蕾が落ちたり、 花保ちが悪かったりもします。
花の大きさや、花数も根の量に影響されます。

これはみなさまの趣味栽培においても同様で、根張りの悪い株は冬場に水やりの失敗をしたり、その結果、根を痛めて開花時に良い花が咲かなかったりします。
このため、温室のない一般家庭での管理であれば、あまり遅い時期の植え替えはお勧めできません。
春の植え替えに比べて新しい植え込み材料に根が回る期間が短いからです。

「デンドロビュームは根が命。」

しっかり根を張らせて、よい花を咲かせましょう。

2010/08/19

ハイライト‘サンセット’

Den. Highlight‘Sunset’  (Den.Kaguyahime  x Den.Oborozuki)
ハイライト‘サンセット’

Den.Highlight 'Sunset'


1986年弊社発行のカタログの品種説明には以下のように記載されています。
 
「弁先は紅色で、中心はオレンジがかった紅色の複合色である。リップはグリーン色がかった濃オレンジ色の珍色を彩る全体的にあかね色を帯びた新花である性質は至って強健であり花付きも良い。

この交配は1979年のもので、これ以前までは黄系やオレンジ系統はありましたが、ここまで見事なオレンジと紅色の複合色の品種はありませんでした。
好みの分かれる色彩ではありますが、Den. Highlightの誕生があって、その後、Den.Yuubae (Den.Pittero Gold x Den.Highlight)が作出され、このDen.Yuubaeを交配親として、Den.Oriental SmileやDen.Oriental Magicといった人気優良品種が数多く誕生しました。

Den.Oriental Smile 'Fantasy' AD/AOS


Den.Oriental Magic 'Carnival'


さらに交配は進み色彩は進化しています。新品種の改良が楽しみな系統です。


今回ご紹介した品種はすべて山本デンドロビューム園鉢物shopでご購入いただけます。




2010/08/18

葉を食べる虫たち

ナメクジやヨトウムシなどがデンドロビュームの葉を食べる害虫として知られていますが、戸外で栽培する夏にはこんな虫たちもやってきます。
周りに緑の草木があるにもかかわらず、デンドロビュームの葉に集まってきます。

よほど美味しいのでしょうか?
かわいいバッタですが結構豪快に食べています。
大量に発生すると食害も馬鹿になりません。


茎の上部の柔らかい葉が好みのようです。



外から飛来してくるため殺虫剤の散布はあまり効果がありません。

これらの大型の昆虫類は見つけ次第、捕殺するのが一番のようです。


食欲旺盛ですね。葉っぱなら何でも良さそうです。

コガネムシ類は食欲旺盛なため、うっかりするとこのように葉をほとんど食べられてしまいます。
未成熟のバルブの葉であれば生育にも良くありません。

早期発見で駆除に努めましょう。

高温に注意

立秋を過ぎたというのに、猛暑日の連続で人間だけでなくデンドロビュームも参ってしまいますね。
今週に入ってからの高温と強光線でデンドロビュームに葉焼けや高温障害を起こした方も多いと思います。

葉焼けの症状

症状がひどい場合はバルブ(茎)の細胞組織まで破壊してしまいます。


高温障害で茎が被害に


デンドロビュームは日光を好む植物ではありますが、風通しの悪い場所で高温、強光線が続くと高温障害で葉だけでなく植物体そのものがだめになることもあります。
 ノビル系デンドロビュームの原産地においては高い樹の枝に着生し、光線は強くても常に風が吹き、朝夕はさわやかな気候であることが知られています。

高温障害の発生は置き場所、栽培環境に大きく左右されますが、具体的な症状、被害が出ていなくても植物からのサインで現在の置き場所や栽培環境が適切かどうか判断することも出来ます。


葉が内側へ巻いている様子

このように葉が内側へ巻いてきているのがわかるでしょうか?
デンドロビュームが光線を嫌って 自ら葉を丸め、光線が当たらないようにしています。
この様子から、このデンドロビュームにとっては今の環境が光線が強すぎると判断してよいと思います。
葉に直射日光が当たると、葉の表面温度は異常に上昇します。すぐに症状が出ないとしても生育のスピードはは鈍り、その後の栽培にも大きく影響してきます。
このような場合、直ちに遮光を したり、通風を良くするなどの措置が必要でしょう。

通常の健全な葉の展開

光沢があり順調な生育を遂げている葉との違いは歴然です。


残暑は厳しいようで、今後の温度管理にも引き続き注意が必要です。