2010/08/15

バラデバ ‘ソーマ’

古い品種を紹介します。

Den.Valadeva 'Sohma' (Den.Merlin x Den.Lady Colman)
バラデバ ‘ソーマ’



Den.Valadeva 'Sohma'


現在の4倍体デンドロビュームの基礎となった品種のひとつ。
大正から昭和初期にかけて、華族であり、東京帝大で植物学科、大学院を経て蘭の研究者でもあった相馬孟胤(そうまたけたね)氏は当時、大へん珍しかった黄目の鮮明に入った紅紫色の大輪花を作出し、国産の巨大輪4倍体デンドロビュームとして話題になりました。
このバラデバ ‘ソーマ’と名付けられた花は、染色体数が2n=80もあり、4倍体デンドロビュームの時代の幕開けとなったのです。
ただ、当時の花としては申し分ない出来でしたが、やや花つきが悪いのが欠点でした。
これを補うかのように試行錯誤の交配が重ねられ、後にこのバラデバ ‘ソーマ’とDen.Permer パーマーの交配からは当時としては珍しい、花つきの良い丸弁良型の大輪紅紫花 Den.Permos 'Glory' パーモス ‘グローリー’が生まれています。

バラデバ ‘ソーマ’は良型大輪の厚弁花として現在の大輪系優良品種の改良の基礎となった重要な品種といっても過言ではありません。

※パーモス ‘グローリー’については別の機会に紹介します。



バラデバ ‘ソーマ’に興味のある方はこちらをご覧ください。
http://item.rakuten.co.jp/dendro/10000575/