2010/08/28

サンタナ‘キャナリー’

サンタナ‘キャナリー’と言えば皆さんよくご存知のデンドロビュームだと思います。

Den.Santana 'Canary'




Den.Santana 'Canary' (Den.moniliforme x Den.friedericksianum) 
山本デンドロビューム園作出。1985年RHS登録。


セッコク (Den.moniliforme) とフレデリックシアナム(Den.friedericksianum)との交配種です。
黄色の小輪花で花付きが良く育て安いことから、20年以上前の品種ですが現在も中、小鉢物として店頭に並ぶ人気種です。


でもこのサンタナの交配は‘キャナリー’だけではないのをご存知ですか。
店頭に並ぶサンタナ‘キャナリー’以外にも山本デンドロビューム園には数多くのサンタナが交配親として研究用に管理されています。

研究温室ではこの夏、サンタナがよく咲いていましたので、写真を撮ってみました。
商品として陽の目を見ることのない個体ばかりですが、交配親として力を発揮し、次世代の優良品種の基礎となる重要な役割を果たします。


Santana '#002'


Santana '#005'


Santana '#012'


Santana '#016'


Santana '#010'


Santana '#009' 



Santana '#003'

これらの写真はすべて別の個体で、花が咲いておらず撮影できなかったサンタナはまだまだあります。
写真ではその違いがわかりにくいものもありますが、それぞれに特徴があり、花型、芳香も全然違います。
中には交配に使用するだけでは惜しいと思えるようなとてもかわいらしい個体もありました。
機会があれば販売も出来たらと思います。


この夏、偶然咲いていたサンタナ‘キャナリー’の兄弟をここで紹介させていただきました。