7月27日のブログでバニラの挿し木繁殖法を紹介しました。バニラを育ててみる その2
その後、僅か1週間ほどで葉の脇から新芽や気根がニョッキと現れてきましたのでその様子とバニラ本来の旺盛な繁殖力について紹介します。
約1週間で葉の付け根、内側に新たな芽が出てきました。
こちらは新たな気根のようです。芽と根の出る位置関係、順番はどうもはっきりしませんが、全体的に新芽の出る割合のほうが大きいように感じました。伸びる勢い、スピードも新芽のほうが優っているように見えます。
こちらは挿し木にしたせいで、巻きつく所がなくなった気根が自らの茎に巻き付いているおかしな写真です。
この時期の挿し木がタイミング的に良かったのでしょうか。それにしても、わずか一週間程でこの生長には驚かされます。
バニラの旺盛な繁殖力というか生命力は親株からも感じることが出来ます。
すでに10年ほど育てたバニラの木ですが、元は棚下の小さな鉢植えの1本からでした。
栽培知識もなく最初はヤシガラ植えでヘゴを支柱にして棚下で育てていましたが、今や遮光カーテンを突き破るかの勢いで上に横にと生長しています。
バニラは株もとの根だけでなく、葉の付け根から気根を出します。
この気根の役割は水を給水するだけでなく、あちこちに絡んで自らを支えることです。まるでなわばり(生育範囲)を拡げるかのようにあちこちに大きく伸びて行きます。
伸びた先では、今度は地表に向けて無数の根を一直線に伸ばしていきます。
地表に伸びる根はネットや柱に絡んでいる気根とは違って、太くまっすぐです。
地表に伸びる根は気根と同様に元は同じ部位から伸びているのですが、まるで性質が違うものようです。
空中から垂れ下がる長い根っこはやがて地面にまで届き、根を張り巡らせます。
茎が伸びて生長し、葉の枚数が増えてくると、それにあった根の量が必要なのでしょう。
地上の茎の長さよりも根の長さのほうが数倍長いはずです。
植物にとっての根の重要性を再認識させてくれますね。
現在試みているバニラビーンズの収穫は残念ながら、未熟な鞘の落下により、今もぶら下がっているのは2つの鞘のみとなっています。(参照:バニラビーンズ収穫のピンチ?)
収穫にはまだ日数がかかり、甘い香りのバニラビーンズの完成にはまだまだ不安がありますが、 政津農場のバニラの木だけは年々勢いが増しているようです。来シーズンは更にたくさんの花が咲き、バニラビーンズの大豊作となれば良いのですが。
バニラの購入はこちらから