2011/08/26

肥料、効きすぎていませんか?

8月も終わりに近づき、まもなく9月です。

先週からは少し天気も回復し、暑さも戻ってきたようですが、昨年のように残暑も厳しくなく 朝晩は快適になってきています。暑さで生育の鈍っていたデンドロビュームもこれからは順調に生育してくると思います。

山本デンドロビューム園ではバルブの完成した株から順次山上げへと鉢を移動しつつありますが、皆さんの育てているデンドロビュームの中にも既に止め葉が出た株もあるのではないでしょうか?




止め葉が出てバルブが充実し始めると、新芽の展開が著しい春から夏にかけてとは違い、それほど水や肥料を必要としません。8月を過ぎてなお肥料を施している場合は直ちに打ち切ります。


複数の株を栽培している場合などは、デンドロビュームの生育状況はすべて同じではありません。中には既にバルブ(茎)が完成した株もあるでしょう。
早めに肥料を打ち切ったつもりでも、鉢の中に置き肥が残っていたり、他の伸長中の株と同様に肥培管理されている間にいつの間にか窒素過多になりがちです。

早くからバルブの完成がみられる株に窒素分が多く与えられた場合には高芽を出すことがあります。





本来、そこは花が咲くところ。折角、充実したバルブも高芽が出てしまっては台無しです。






肥料と同様に水やりにも注意が必要です。
止め葉が出た株は根の伸張も鈍ってきますので、思ったほど鉢の中が乾かないのです。 
日中の暑さに惑わされて、ついつい真夏と同じ感覚で水やりを続けていると、いつの間にか水やりが過度になり根を腐らせることになります。その結果、やはり高芽の原因へとつながるでしょう。



今年はいつもより早く秋が来そうですね。
そろそろ個々の株の生育状況をよく把握して、管理を分けてやることも重要です。