12月5日のブログでは「デンドロビュームの開花鉢の選び方」と題して、冬にデンドロビュームの鉢物を購入する場合の注意事項を投稿しました。
つぼみの多い鉢や七分咲きの鉢を購入しても一般家庭では満足な花を咲かせることが難しいことや、花が長持ちしない可能性についても説明しました。
では、こうして入手した花つきの鉢やギフトでいただいたデンドロビュームの花を長持ちさせるためには、どうしたらいいのでしょうか。
デンドロビュームの鉢物の管理方法、長持ちさせるための秘訣について書いてみます。
まず、一度完全に開花したデンドロビュームの花は高温の部屋に置くよりも、低温の場所に置いたほうが花もちが数倍よくなります。暖かい温室で咲いた花だからといってエアコン、ヒーターなどの暖房器具のそばに置いたり、暖房のよく効いて乾燥した部屋などに置くと花の寿命がたいへん短くなります。
花を長持ちさせるためには
置き場所
夜間の温度が5度から10度くらいの場所に置くのが最適です。
乾いた風が当たらない場所で、昼間は高温乾燥の状態にならない場所が好都合です。
一般のご家庭では玄関の靴箱の上のような暖房器具の高温、乾燥に影響されないような場所が理想的です。
条件がよければ2ヶ月以上咲き続け、シーマリー‘スノーキング’のような花保ちの良い品種では3ヶ月以上も咲き続ける事例もあります。
光線
あまり必要ありません。
冬の苗の管理では日中は光線を当ててくださいとお願いしていますが、開花した鉢物の場合は開花中は日光浴の必要もなく、日当たりのよい場所では温度も高くなり、花が早く終わってしまいます。
以下の写真のように日当たり良く、明るい場所では花の寿命が短くなります。
晴天時に水やりをした後、鉢の中を乾かすために明るい場所に置く程度であれば構いませんが、特別な事情がなければ日当りの良い場所は避けて管理します。
水やり
5度から10度くらいの温度の低い場所に置くことで、ほとんど水を必要としません。
7から10日に一回程度、鉢の上部がわずかに湿る程度の水をやります。
水やりは晴れた日の暖かい午前中を選び、夕方までには乾き切る程度のごくわずかな量を与えるようにします。
低温時に多量の水やりを行うと、植え込み材料が乾かず、湿った状態で夜間に冷え込めば、一夜にして根が傷み、花も早く終わってしまいます。
頂き物のデンドロビュームはラッピングされていることがありますが、直ちに取り外して水をやる必要はありません。しばらくはきれいなラッピングも楽しみましょう。
温度の低いところで管理して、しばらく花を楽しんだ後、鉢が乾いて軽くなってきた様であれば、ラッピングをはずして水やりをします。
開花中に乾燥を防ぐために、花弁に霧吹きをかけると良い様に思われているようですが、夜間に低温になって花にシミをつくる原因にもなります。高温乾燥の心配のない温度の低い場所へ置くことで霧吹きの必要はなくなるでしょう。
植替え
花が咲いている最中は植替えをしません。
花後も暖かくなるまでは植え替えは控えます。
花が終わった後は
花が終わったら花だけ摘み取り、茎(バルブ)は切り取らずに、1~2年は残しておきます。古い茎からの養分で新芽が成長します。
室内の日当たりの良い暖かい所に移し、新芽の成長を待ちましょう。
以上がデンドロビュームの鉢物の管理方法です。
住宅事情で必ずしも同様の環境での管理は難しいと思いますが、デンドロビュームの性質に基づいた基本的な管理はお分かりいただけたと思います。
つぼみの多い鉢や七分咲きの鉢を購入しても一般家庭では満足な花を咲かせることが難しいことや、花が長持ちしない可能性についても説明しました。
では、こうして入手した花つきの鉢やギフトでいただいたデンドロビュームの花を長持ちさせるためには、どうしたらいいのでしょうか。
デンドロビュームの鉢物の管理方法、長持ちさせるための秘訣について書いてみます。
まず、一度完全に開花したデンドロビュームの花は高温の部屋に置くよりも、低温の場所に置いたほうが花もちが数倍よくなります。暖かい温室で咲いた花だからといってエアコン、ヒーターなどの暖房器具のそばに置いたり、暖房のよく効いて乾燥した部屋などに置くと花の寿命がたいへん短くなります。
花を長持ちさせるためには
置き場所
夜間の温度が5度から10度くらいの場所に置くのが最適です。
乾いた風が当たらない場所で、昼間は高温乾燥の状態にならない場所が好都合です。
一般のご家庭では玄関の靴箱の上のような暖房器具の高温、乾燥に影響されないような場所が理想的です。
条件がよければ2ヶ月以上咲き続け、シーマリー‘スノーキング’のような花保ちの良い品種では3ヶ月以上も咲き続ける事例もあります。
日中も光線に当てる必要はありません |
光線
あまり必要ありません。
冬の苗の管理では日中は光線を当ててくださいとお願いしていますが、開花した鉢物の場合は開花中は日光浴の必要もなく、日当たりのよい場所では温度も高くなり、花が早く終わってしまいます。
以下の写真のように日当たり良く、明るい場所では花の寿命が短くなります。
晴天時に水やりをした後、鉢の中を乾かすために明るい場所に置く程度であれば構いませんが、特別な事情がなければ日当りの良い場所は避けて管理します。
開花後は光線は必要ありません |
水やり
5度から10度くらいの温度の低い場所に置くことで、ほとんど水を必要としません。
7から10日に一回程度、鉢の上部がわずかに湿る程度の水をやります。
水やりは晴れた日の暖かい午前中を選び、夕方までには乾き切る程度のごくわずかな量を与えるようにします。
低温時に多量の水やりを行うと、植え込み材料が乾かず、湿った状態で夜間に冷え込めば、一夜にして根が傷み、花も早く終わってしまいます。
頂き物のデンドロビュームはラッピングされていることがありますが、直ちに取り外して水をやる必要はありません。しばらくはきれいなラッピングも楽しみましょう。
温度の低いところで管理して、しばらく花を楽しんだ後、鉢が乾いて軽くなってきた様であれば、ラッピングをはずして水やりをします。
※大抵のラッピングは水がこぼれない様に、鉢底に透明なOPPシートを敷いてからラッピングをしています。ラッピングをしたまま水をやると鉢底に水がたまり、根を痛めてしまいます。
開花中に乾燥を防ぐために、花弁に霧吹きをかけると良い様に思われているようですが、夜間に低温になって花にシミをつくる原因にもなります。高温乾燥の心配のない温度の低い場所へ置くことで霧吹きの必要はなくなるでしょう。
植替え
花が咲いている最中は植替えをしません。
花後も暖かくなるまでは植え替えは控えます。
花が終わった後は
花が終わったら花だけ摘み取り、茎(バルブ)は切り取らずに、1~2年は残しておきます。古い茎からの養分で新芽が成長します。
室内の日当たりの良い暖かい所に移し、新芽の成長を待ちましょう。
以上がデンドロビュームの鉢物の管理方法です。
住宅事情で必ずしも同様の環境での管理は難しいと思いますが、デンドロビュームの性質に基づいた基本的な管理はお分かりいただけたと思います。