前回に引き続き、RHS(英国王立園芸協会)の話です。
「花屋で購入したノビルタイプにDen.◯◯◯と言う名前が付いていました。山本さんの品種ですか?」と言うご質問メールを先日いただきました。
同様の問い合わせをいただく事はかなりの数ありまして、いつもすぐにお返事させていただいています。弊社作出のデンドロビュームである場合もありますし、そうでないこともあります。
RHSのWebサイト上では、既に登録されている品種について検索することが出来ます。
もしも貴方が入手した洋ランに名前がついていたなら、その交配名を検索すれば交配親や交配した人がわかります。また、その花を交配親とした品種を調べることが出来ます。
今回はRHSのWebサイトでデンドロビュームの品種名を調べてみます。
以下をクリックしてRHSの検索ページに行ってみましょう。
The International Orchid Register のページ
http://apps.rhs.org.uk/horticulturaldatabase/orchidregister/
The International Orchid Registerのページトップです。
「Grex name search」のタブをクリックします。
このような画面になります。
Genusとは「属名」のこと。
Grexとは 「交配名」「品種名」のことです。この「品種名」だけでも検索できます。
ここではDen.Utopia 'Messenger'FCC/WOC ユートピア‘メッセンジャー’について調べてみます。
Genusの欄にdendrobium
Grexの欄にUtopiaと入力し、SEARCHボタンをクリックします。
Exact Matchにチェックを入れると完全に一致する候補のみが結果として表示されます。
今回はチェックを入れずに、SEARCHボタンをクリックします。
Utopiaの文字を含んだデンドロビュームの登録が2品種ありました。
Utopiaをクリックします。
登録者、作出者、登録年月日、交配親である種子親(母株)、花粉親(父株)がわかります。
この結果、Den.UtopiaはJ.Yamamoto(山本二郎)によって1971年1月1日に登録されたこと。種子親にDen.Glorious Rainbow(グロリアスレインボウ)、花粉親にDen.Orian(オリオン)が使用されたことがわかります。
RHSへの実際の申請では交配年月日や初花の咲いた日など詳細を登録するのですが、そこまでは記載されていません。
しかし、ランのデータベースとしては十分な機能を持っていますので、お手持ちの株のラベルから交配親を調べてみると良いでしょう。
さて、冒頭のメールの問い合わせの品種は検索の結果、未登録であり、由来はわかりませんでした。
最近は、一般に流通する洋ラン全般において、生産農家でもオリジナルの交配がなされており、RHSで検索出来ない品種が数多く流通していますので、趣味家の方々にとっては大変混乱しますね。
せっかく良い花が咲いていても審査の対象にならないという残念なこともあるようです。
「花屋で購入したノビルタイプにDen.◯◯◯と言う名前が付いていました。山本さんの品種ですか?」と言うご質問メールを先日いただきました。
同様の問い合わせをいただく事はかなりの数ありまして、いつもすぐにお返事させていただいています。弊社作出のデンドロビュームである場合もありますし、そうでないこともあります。
RHSのWebサイト上では、既に登録されている品種について検索することが出来ます。
もしも貴方が入手した洋ランに名前がついていたなら、その交配名を検索すれば交配親や交配した人がわかります。また、その花を交配親とした品種を調べることが出来ます。
今回はRHSのWebサイトでデンドロビュームの品種名を調べてみます。
以下をクリックしてRHSの検索ページに行ってみましょう。
The International Orchid Register のページ
http://apps.rhs.org.uk/horticulturaldatabase/orchidregister/
The International Orchid Registerのページトップです。
「Grex name search」のタブをクリックします。
このような画面になります。
Genusとは「属名」のこと。
Grexとは 「交配名」「品種名」のことです。この「品種名」だけでも検索できます。
ここではDen.Utopia 'Messenger'FCC/WOC ユートピア‘メッセンジャー’について調べてみます。
Genusの欄にdendrobium
Grexの欄にUtopiaと入力し、SEARCHボタンをクリックします。
Exact Matchにチェックを入れると完全に一致する候補のみが結果として表示されます。
今回はチェックを入れずに、SEARCHボタンをクリックします。
Utopiaの文字を含んだデンドロビュームの登録が2品種ありました。
Utopiaをクリックします。
登録者、作出者、登録年月日、交配親である種子親(母株)、花粉親(父株)がわかります。
この結果、Den.UtopiaはJ.Yamamoto(山本二郎)によって1971年1月1日に登録されたこと。種子親にDen.Glorious Rainbow(グロリアスレインボウ)、花粉親にDen.Orian(オリオン)が使用されたことがわかります。
RHSへの実際の申請では交配年月日や初花の咲いた日など詳細を登録するのですが、そこまでは記載されていません。
しかし、ランのデータベースとしては十分な機能を持っていますので、お手持ちの株のラベルから交配親を調べてみると良いでしょう。
さて、冒頭のメールの問い合わせの品種は検索の結果、未登録であり、由来はわかりませんでした。
最近は、一般に流通する洋ラン全般において、生産農家でもオリジナルの交配がなされており、RHSで検索出来ない品種が数多く流通していますので、趣味家の方々にとっては大変混乱しますね。
せっかく良い花が咲いていても審査の対象にならないという残念なこともあるようです。