全国的に梅雨明けもして、岡山市では連日30度を超える真夏日が続いています。
栽培温室の中はさらに温度が高く、35度を越える日が続き、植物も働いている人間も弱ってしまいます。
水を吹いて温室周りの温度を下げています |
暑い時期のデンドロビュームの管理に関する問い合わせを2件いただいたのでこちらのブログでも皆様と共有したいと思います。
このブログをいつもご覧いただく方にとっては基本でしょうが、新たにご覧いただく方、検索で来られる方のためにも、その都度、必要な情報は発信していきたいと思います。
お問い合わせを頂くのはほとんどが、年配の方、インターネット環境をお持ちでない方です。花屋で購入した鉢に付いている品種ラベルに書かれた電話番号を頼りにお電話いただくのしょう。来年も咲かせたいと願っておられる方が大変多いのです。
Q、夏の水やりはいつ、どのぐらいやれば良いのか?毎日やるの?
A、朝夕の涼しい時間帯にやります。乾いていれば毎日タップリとやります。
朝夕に水をやるには理由があります。真昼の高温時、水滴が新芽の展開しているところや葉の上に溜まれば、短時間でお湯のような高温になって株を傷め、病気を発生させる原因になるため、この時間帯を避けるのです。
水を吸ってしっかりと乾いているようであれば毎日タップリとやってください。乾かし過ぎて水が不足すると、生育が鈍ったりバルブの充実の妨げにななります。
ただし、乾いていないところへ続けてやったり、中途半端な水やりを繰り返すと根を痛めてしまいます。
Q、夏の暑い時期の植替えは?暑いけど植え替え(鉢増し)しても大丈夫?
A、高温で植物に元気が無い時の植え替えはなるべく避けたいものですが、根詰まりや、根傷みなど株の状態が良くないものは早めに植え替えをします。
本来の植替えの時期としては4月から6月くらいが最適です。気候も穏やかで、新芽がスタートし、植え替え後の根の伸長も良いでしょう。
暑い時期の植替えを避けたい理由としては、真夏は高温で、乾きやすく、植物の生長も鈍っているからです。
そこへ持って、植え替えをすれば、植替えによる根の傷みと、高温による乾燥が重なり、スムーズな根張りが難しいと考えられます。当然ながら、直射日光を避けて、涼しい場所で養生してやるなければなりませんが、どこへ置いても高温乾燥気味であればデンドロビュームは弱ってしまうでしょう。
今年の夏は長くなりそうです。デンドロビュームが高温障害、葉焼けをしないよう、大切に育ててあげてください。
趣味栽培でお困りの場合は info@dendrobium.net までいつでもお問合せください。