2011/10/02

バニラビーンズの加工に挑戦その2

バニラの加工に挑戦しています。



前回のバニラに関する投稿では63度に調整したお湯にくぐらせて、布でくるんで保温する工程までを行いました。

前回のブログはこちらです。
2011/09/18 バニラビーンズの加工に挑戦その1




その後必要な作業は、1週間毎日、太陽光の下で1日2時間だけ乾燥させること。天日干し作業です。


では早速やってみましょう。
下の写真はお湯にくぐらせ、保温した翌日のもの、特に色の変化もありません。

乾燥作業初日


2時間だけ直射光線にあてて、終われば毎回布でくるんで保管して、翌日また布から出して乾燥させます。この作業を1週間毎日続けるのです。






作業を始めて2~3日経っても全くバニラビーンズには変化がありません。
このまま何もなく、1週間が過ぎるのかと思った矢先です。



それは乾燥作業開始から5日目のこと、2時間の天日干しを終え取り込む時にバニラビーンズの表面の色に変化が確認できました。
バニラビーンズの鞘全体がそれまでの薄いグリーンの鞘から、茶色の鞘に変色しました。

乾燥作業5日目

 徐々に色褪せるのかと思ったのですが、突然に色が変化したのには驚かされました。
今後の作業に期待が持てます。




こちらは色の変化が確認できてから2日後の写真です。
乾燥作業を始めて1週間後に当たる、2時間の天日干し最後の日です。

乾燥作業7日目


全体的に茶色になりました。表面は水分を含んでしっとりした感じ、手に取るとしんなりと言うか、弾力のない柔らかな感触が伝わります。

でも本物のバニラビーンズにはまだ程遠い代物に見えます。




こうして1週間の天日による乾燥作業が済みました。

この1週間の作業が終わると、2~3ヶ月風通しの良い日影で乾燥させるとのことですので、そのまま温室の片隅の風通しのよい場所にバニラビーンズを配置することに。




表面はしんなり、しっとりとした感じです


何しろ初めての経験な上に、参考になるものがありません。
「本当にこのまま待つだけでよいのか」という不安もよぎります。






そして、日影での乾燥を初めて7日ほど経ったところです。

乾燥作業約2週間目



色、形にさほど変化は見られませんが、この写真を撮った3日ほど前から、ほのかにバニラの甘い香りがしています。
鼻をくっつけないと確認できない程度ですが、紛れもないバニラの香りです。
実験担当のパートさんもやや興奮気味です。

ここまでのやり方は間違いなかったのだと安心すると同時に、今後に期待が高まりますね。






このあとも引き続き様子を見て、報告していこうと思います。






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